カテゴリ:愛鋏 植木鋏
堺 市松型小鋏165ミリ 141グラム 岡恒D型200ミリ国治が165ミリ190グラム、この市松型小鋏は165ミリ142グラム。国治がいかに華奢な鋏か判断できる。緑摘みがキチンとされ、積年手入れされた松やミズマ(孫芽揃い出し)の手入れには最適な鋏といえる。 堺のほか京都、名古屋、全国レベルで比較したとき関東の特に東京物は、完成度が高い割には、現場での機能性が低く極めて評価が低い。低評価の第一番は、形が大久保タイプなので中指にマメができ易い。マメの出来る鋏、これ程最低な鋏はない。 1、軽すぎる 2、鋏が小さすぎる 3、裏隙が無いため樹脂が付く 4、華鋏と混同している 5、どの様な手入れに必要な道具か解っていない 以上が評価の低い理由になる。では、堺のほか京都、名古屋では、その様なことが無いのは何故か?それは、鋏みを打つ打ち手にウルサイ刃物屋主人のリクエスト、ウルサイ使い手との間にコミュニケーションがあり、好い鋏が出来上がっているからだ。 その点、岡恒は、改良をかさね良く切れる刃角度を割り出し、現在国内に現存する鋏の好い処を取り入れている。もう、ご存知の方もいらっしゃると思うが、岡恒B型植木鋏は、何故ないのか?を調べた。 なので、岡恒B型植木鋏は、何故ないのか?を直接工場に尋ねた。話しによるとこの岡恒にかつてB型があったということをお伝えしよう。先ず、B型の特徴は、現在のD型と同系であった。 それでは、何が違うか? それは、つる手(華道鋏の足先をワラビ手、指輪部分をツル手という)の先端部分に三角形の小窓があった。しかし、その小窓が製造過程において鋳物巣が出来易かった。(恐らく折れ易く)製造中止に至り、改良された型としてD型が製造されたという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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