カテゴリ:愛鋏 植木鋏
盆栽鋏
1978年昭和53年7月1日建築資料社発行の『目でみる植木バサミのすべて』は、今から33年前に発行されたこの書籍、監修が加藤園芸刃物、川澄昌国、木屋のアドバイスであり、どちらかというと関西の鋏が紹介されていないので全国的にみてもかなりバランスがわるい。しかも鋏足部分がワラビ手と記されている。ワラビ手、ツル手の判断が曖昧で誤りがある。 『目でみる植木バサミのすべて』は、木鋏と盆栽鋏の違いを次ぎの様に説明している。「大久保鋏型のような標準タイプと盆栽ハサミの違いはどこにあるかといいますと、上の写真のように刃とワラビ手の部分のつくりなのです。」このなかでワラビ手(ツル手)が木バサミと盆栽ハサミに比べて肩が下がっていることと説明されている。 この理論だとすでにワラビ手(ツル手)が津島型のような形であった場合、津島型の鋏が盆栽ハサミになってしまう。いったい何を根拠にこの違いを提示されたのか、この当時の情報収集や監修に少々偏りがあることがわかる。 盆栽道具には、夫々の場面で道具の使い方がある。理論的に盆栽ハサミは、木鋏に比べて大きな鋏でなくともよい。肩から下がっていることで刃先に近い指が邪魔にならない形になるのは必然的に理解できる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月17日 13時56分48秒
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