カテゴリ:愛鋏 植木鋏
手入れの対象物によって鋏の形状が異なるとすれば顕著に異なるキリバシは、どの様な道具として訴求されたのだろうか。キリバシの原型ははり華道鋏。だが、刃の部分を良く見ていただこう。華鋏の刃先を揃えるよう意識しているため軸中心から10度ほど斜めになる。
![]() それは、華鋏なので使用頻度が低いために正当化されている。かたやキリバシは、どうであろう。通常手入れでの開閉頻度は、華鋏の比ではない。先端のアワセリ「合う競り(アワセリもしくはアセリ)」が大きく、刃は軸に対して垂直に出来ている。また全長が華鋏に比べ1.25倍あり、せん断能力が高まる要素といえる。キリバシの特長で忘れてならないのは、打ち当り部分まで焼が入っていること。 ![]() キリバシが華道鋏から進化したものとすれば次は握り手を支えるツル足が付いたことも進化の現われかと思う。なを、華道鋏池坊の足部分をワラビ手植木屋鋏の足をツル手という。 ![]() 当時、南蛮といわれた鋏の原型は、中国の鋏がモデルであれば華鋏と中国の鋏、もしくは、種子島鋏の影響か、いずれにしてもツル手や指輪が付いた進化説も考えられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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