カテゴリ:愛鋏 植木鋏
花屋鋏とキリバシ
花屋鋏とキリバシは、ほぼ形状が同じであるが目的が異なる。キリバシの足先は、花屋鋏より少々肉薄になっている。画像左は、先代の大隈製キリバシ、右側ズンギリの花屋鋏。 それでは、キリバシにツル手が無いことの利点は何か?大隅氏の三つ折パンフレットにはキリバシの名称が根切りとなっている。これは掘り取り作業時、狭いところの根切り、余分な土を落とし整形する道具となる。 また、移植時に根を巻くときの縄掛けにこのキリバシが都合よかったのだと思われる。通常の鋏では、ツル手巾があり縄通しがしにくい。その他、竹垣の雨直し(竹垣の縦入り)、クリ針通し時の挿し込み、そして枝抜きと鋏一つでこれだけの働きがあり、万能鋏といえる。 左 先代大隈製のキリバシ全景と「京」の刻印 右 天地之心花屋鋏 画像大隈製キリバシ、 花屋鋏は、ズンギリの別名も持つ。足先は、ワラビの形ではなく「ずんぎり」になっているのが特徴であり、用途は花茎の切断が目的なので打ち当る部分は焼きが甘い。 酷使すると足部分が変形し、刃先が開くようになる。花屋鋏の中にも8寸245ミリの花屋鋏の足の太さは9ミリ、先ず変形することはない。7寸210ミリの花屋鋏は、足部分に焼きが入っているので実践向きだ。 左からズンギリの花屋鋏。225、245、215、200ミリ 225ミリ 245ミリ 215ミリ 200ミリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月18日 12時01分28秒
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