カテゴリ:愛鋏 植木鋏
2月10日、再び京都入り。
皇居にはない、御所透かしが御苑透かしであることが解ったので再び御所閑院宮へ 今回の京都入りは、京都御苑内閑院宮の展示された鋏を確認するのが目的。前年、ネットで競り落とした鋏が何処のものかまた、閑院宮に展示された鋏が何処のものなのかが調査目的。 それでは、閑院宮の展示と「御所すかし」です。全体からは、チョキ鎌や鋸で枝を抜いています。 zakのブログ zakのブログ zakのブログ zakのブログ 関東で言う枝透かしもしくは野透かしになるでしょうか。 続いては、小透かしです。 zakのブログ zakのブログ zakのブログ こちら御所の手入れでは、芽3本のうち真ん中を抜き、魚の尾のようになるのを嫌うと聞いたことがあります。 なので、チョキ(親指と人指し指)のかたちにするのが基本と聞いています。 閑院宮展示品です。 zakのブログ 1741年から1997年256年の松です。 256年間この松は、様々な出来事を見てきています。 zakのブログ zakのブログ zakのブログ zakのブログ 手入れの手法が説明されています。チョキ鎌については、少々強引な絵になっていますがかなり勢い良く突き戻しをしています。 zakのブログ zakのブログ ツル手とキリバシです。刻印がいまひとつ読めません。キリバシの説明は、根きり鋏として使われていると説明書きされています。 さて、この閑院宮の鋏は、いったい何処で打たれた鋏でしょうか?それではまず、植木鋏研究会のBさんの情報から修学院、知恩院、安広の画像があるので現況下での比較基準としてみた。つづいて京都菊一文字から現在販売されている京型といわれる鋏3丁の画像を参照した。 その前に、この業界の流通がどの様になっているかを整理してみよう。わたしたちが植木鋏を購入するときは、どこで購入するであろう。通常、金物屋もしくは刃物店で購入する。昨今では、インターネットやホームセンターで購入する機会が増えている。それでは、金物屋もしくは刃物店で扱う道具は、如何にして流通されているかご説明しよう。 流通経路は、製造者・刃物問屋・刃物専門店・消費者へと一般的な流通がなされる。小売店である名の通った金物店は、気に入った製造者がいると製品補償同時に独自のブランドを創り上げるために心血を注いだ。製造者とのパイプのないところは仲買人卸が一括してその役を担う。こうして全国の名の通った金物店に○○型の鋏に独自のブランド銘(刻印)が打たれて流通していった。しかし、いつしか小売店の販売システムが崩れホームセンター等で販売されるようになると誰にでも合う安価な植木鋏も流通されていく。 従来の販売システムを固持した専門店は、製造販売ないし刃物専門店として現在でも存在している立派なシステムだ。製造者が数少なくてもそれぞれ自信をもった専門店によって細かな注文に応じてオーダーされ刃物専門店の刻印が刻まれ消費者の手にわたる。これから調査していく植木鋏のなかには、京型という京鋏も存在し地域性にこだわり実際に京都で打たれた物ではない鋏であるかもしれないことも考慮して調査していきたい。わかり易くいうと多少の違いは致し方ないと判断する。 1、例えば座金の形状「菊座」といわれる部分 2、刃部分の形状は、代が代わることで若干の相違が出てくる 植木鋏研究会のBさんの情報から修学院、知恩院、安広の画像と菊一文字京型といわれる鋏3丁の画像を見ていただきたい。それでは、鋏の名称を認識しながら特徴的な部分を示そう。 次回へつづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月03日 08時09分08秒
コメント(0) | コメントを書く |
|