心のままに・・「き・ろ・く」

2011/01/15(土)23:46

【あの頃の誰か】 東野圭吾

本、漫画、映画、ドラマ,観劇等の感想(679)

  アラートで発刊を知って 「白銀ジャック」と同様 何かの改題?それとも・・ 「またいきなり文庫?」 「在庫確認」とのことだったから 息子君に頼んで書店で探してきてもらった カバーがかかっていたので帯も見えず 目次をみると「あとがき」も・・ 帯もあとがきも気になりつつ 楽しみを半減したくないから いつものようにじっとこらえ読み始める 8編の短編集 ・シャレードがいっぱい ・レイコと玲子 ・再生魔術の女 ・さよなら「お父さん」 ・名探偵退場 ・女も虎も ・眠りたい死にたくない ・二十年目の約束 あとがき 「シャレード・・」は フェラーリ、ポルシェ、アルマーニ、ロレックス フェラガモ、シャネル・・ いかにもバブルの時代、 よく耳にして外見に お金をかけることの競いあい ストーリーも遺産相続 ちょっと不快感 「レイコ・・」ラストは私にでさえ予想できる この2編は「これが東野作品?ちょっとがっかり・・」 「再生・・」は怖さとおもしろさで引き込まれ あっという間に読めたかなり気に入った作品 「さよなら・・」これは昨年ドラマ化された東野作品 代表作といわれている? (私自身はそうは思わないけれど・・)の 基となったものでしょう 「名探偵・・」・・どこかで読んだことがあるような それともこんな感じのストーリーを他の作家さんが 書かれていたのか・・ 「女も・・」もちょっと物足りなさを感じ 短くも意外におもしろかった「眠り・・・」 「二十年目の約束」・・これは私は一番好きな作品 この作品は長編として書いてほしいと思った そして「あとがき」 しかも・・「言い訳」という形の・・ どの作品もが「わけあり物件」なのだそう それぞれの作品について書かれているけれど 「二十年目の・・」が 「ある意味最大のわけあり物件でしょう。」・・と 書き上げたときも気に入らず読み返すことの なかった作品だったとのこと そうかしらね・・ 私としては前にも書いたように 一番良かったし 短編という形だったから少し物足りなさが あったのは否定できないけれど 長編であって事件前後の 登場人物一人ひとりの 心の奥深くまで書かれていたとしたら もっともっと好きになるであろうことは 予想できる この作品に収められた「さよなら・・」のように ぜひこの作品も長編作品として より多くの人に読んでもらえたら ・・・そんな風に思ったのでした おまけ この作品たちはずいぶんと前に書かれて 色々な雑誌に掲載されたものであるにせよ こうして「文庫」で読めるのはうれしいこと 「単行本と文庫本について」 次の本にワクワク、ドキドキ、楽しみ~ 読書感想記録(2011.1~)

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