2007/04/06(金)22:27
生け垣にささるゴミの山
大学までの通勤途中、中央分離帯のある片側2車線の道路をしばらく走るところがあるのですが、この中央分離帯の生け垣が最近、オブジェみたいになっているんです。
丁度右折レーンがあるところなんですが、おそらく右折待ちをしているドライバーたちが、ビニール袋に入れた車内のゴミを、中央分離帯の生け垣の上に乗せていくんでしょうな。そのため、その付近の50メートルばかり、山茶花と思しき灌木のきれいに切り揃えられた頭の上に、色とりどりのごみ袋がズラリと乗っかっている。
それだけではありません。こういうゴミの山を見て、「これはいい具合だ」と思う奴がいるんでしょう。悪しき前例にならって空き缶・空きビンを茂みに突き刺して行くらしく、もうこれ以上刺す場所がないというくらい、枝の間にそういうものが刺さっている。でまた、枝が支えきれなかったゴミは木の根元に落ちるので、生け垣が植わっている地面もゴミの山。
ですから、もうこれは生け垣なんてもんじゃない。遠目に見ると、ほとんどオブジェですよ。人々のモラルの低下をそのまま反映したオブジェ。現代日本を抽象的に描くと、こういう形になるんでしょう。
昔、アメリカに「奇妙な果実」っていうタイトルのブルースがありました。「アメリカ南部の木には奇妙な果実が実る。風に揺れ、カラスがつつき、やがて腐ってボトリと落ちる。鼻を突く異臭のする奇妙な果実が・・・」というような歌。もちろん、この「奇妙な果実」というのは、リンチされて木に吊るされ、首を括られた黒人のことなんですが。
その伝で行けば、日本の山茶花にも「奇妙な果実」が実るってことになりそうですな。鉄やガラスや紙やビニールでできた色とりどりの果実。
悲しくなるね。
シンガポールでしたっけ、路上にゴミを捨てたりしたら、鞭打ちの刑に処するところ。日本にもそういう刑罰を導入してはいかが? 石原都知事とか、そういうの提唱しないかしら。あの人ならやりかねない、という気がするんですが。
さてさて、今日は我が大学で各種ガイダンスがあり、それに駆り出されてきました。いよいよ新学年の始まりです。来週からはもう授業も始まるし、ノンビリもしていられません。
ひゃー。ゴールデンウィークが待ち遠しい! (って、いきなりかよ!)
ま、そうも言っていられませんので、明日は予習に精を出しますか。それでは、それでは。