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2012/11/24(土)01:06

ひたすら校正

教授はつらいよ(479)

 今日は、拙著の校正作業で一日が暮れました。  先々週も初校の校正をやっていましたが、といって今回のが再校というわけではないの。まだ初校の段階。  つまり、著者である私自身が校正をやっていた間、出版社の編集の方でも校正をやっていて、一旦、双方の校正結果を一つにまとめるんですな。で、今回、編集の方の校正結果が送られてきたので、それを私が見て、編集側の校正案を認めるか、認めないか、私が判断するわけ。で、これを終えてから、ようやく再校のゲラが出ると。だから、まだまだ先があるわけですな。  それにしても、さすがにプロだけあって、編集の出してきた校正案は凄いね。結構、厳しい変更案を突き付けてくる。しかも、そのうち7割方は妥当な案で、確かに編集のアドバイスに従って直した方が、より良いものになるような気がする。  そういう意味では、一冊の本ってのは、著者だけではなく、著者と編集が共同で作り上げるもんだなあと。今回、そういう感覚が分かったような気がしました。  だけど、そうは言っても、編集側の校正案を採用するというのは、なかなか頭が疲れるものでね。  自分の文章というのは、自分の頭の形に作られているので、自分で読み直している限り、抵抗なく読めるわけ。だけど、そこに他人の案が入ってくると、精密機械の中に入り込んでしまった一粒の砂みたいな感じで、それ自体は小さなものなのに、すごくジャリジャリして全体の調子を狂わせてしまう。  で、そのジャリジャリな状態を何とか押さえ付けて、もとのようにスムーズな文に仕上げるためにあれこれ考えるのですが、これが疲れるんだ・・・。で、その疲れる作業を一日ぶっ通しでやっていたので、もう、頭が芯から疲れちゃった。  でも、作業は半分くらいは終わったので、明日一日やれば、日曜日には出版社に返送できるかな。  というわけで、明日もこの作業は続きそうですが、頑張ります。

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