2014/09/15(月)01:22
抜け目ないな、日本の出版界
知り合いの出版社に頼まれていることもあって、今、ロンドンで流行っている本とか、そういうものについて情報を仕入れているのですが、実際にやってみると、日本の出版界がいかに抜け目ないか、というのがよく分かります。
例えば、今、ロンドンの書店で平積みになっているベストセラーとかをチェックして、後でそれをネットで調べると、既に日本語訳が出ているというケースがほとんどなんですわ。
日本が歴史的に見て、世界に冠たる翻訳大国だというのはよく分かっているつもりなのですが、実際、欲の皮を突っ張らせながら、どこかにまだ翻訳されていない、それゆえ翻訳したら儲かりそうな素材はないものかと探してみると、これが無いんだなあ・・・。
そう言う意味でいうと、静山社が『ハリー・ポッター』を見つけてきたというのは、奇跡の一冊というに近いですな。いや、近いどころか、奇跡そのものだ。よく、そんなものが、他社から手をつけられずに残っていたものです。
私もあわよくば、第二のハリー・ポッターを、なんて考えているのですけど、やっぱり、柳の下にドジョウは二匹も居ないんですかね・・・。
・・・と言いながらも、実は一つ、これはと思う本を見つけたんですけどね。これ、少なくともまだ日本のアマゾンには出ていないようですし、内容も面白そう。とりあえず自分で読んでみて、面白かったら、出版社に掛け合ってみようかな、なんて。
ま、そんなトラ・タヌなことを考えながら、ロンドンに滞在するというのも、乙なものでありまして。