2014/11/19(水)22:23
まわり回って逆の立場
今日は教授会で採用人事の可否投票があり、うちの科で新人さんを採用することが決まりました~。
で、投票がめでたく賛成多数となったのを確認してから、私は会議を抜け出し、当該の方に電話連絡。おそらく、その電話を待って今日一日落着かない時間を過ごしていたであろうその方も、採用が決まったことをお知らせすると、ホッとされたようでしたね。受話器の向こうに笑顔が見えました。
といっても、私のことですから、そう簡単には結果を教えませんでしたけどね。
「あー、○○大の釈迦楽です」
「あ、はい・・・」
(やや暗い声で)「今日、お電話差し上げるのは・・・お分かりですよね・・・」
「はい・・・」
「先程、教授会がありまして・・・」
「・・・はい・・・」
「まあ、色々ありましてね・・・」
「・・・・」
「でまあ、最終的な結果については、やはりお知らせしておかないと、と思いまして・・・」
「ええ・・・」
「それで・・・まあ・・・その・・・」
「・・・・・」
「結果を聞く覚悟は出来ていらっしゃいますか・・・」
「・・・あ、はい・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「おめでとうございますっ! 4月から我々の仲間になっていただきます!」
最初からさっさと教えてやれって。
採用の知らせと言えば、思い出すのは今から二十年以上前、私自身がその電話を受け取った時のこと。今は定年で辞められたH先生から採用の連絡を受けた時は、やっぱりホッとしたもんですよ。ああ、これでやっと自立出来る、ってね。
思えば、あれから二十年ちょい。ついに立場逆転して、私が電話をかける立場になったわけだ。そりゃ、年も取りますわな。
でも、他人の人生を左右するような電話をかけるという経験は、長い人生の中でもそう何回もあることではないので、今日のことは、忘れないようにしっかり記憶に刻みつけておきましょうかね。