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2016/03/19(土)13:28

ナイト・ミュージアムを楽しむ

今日もいい日だ(1245)

 現在、愛知県美術館で開催中の『ピカソ、天才の秘密展』、前から見たい見たいと思いつつ、ピカソだとどうせ混むのだろうなあ、人の頭越しに見てもあんまりおもしろくないなあと、ぐずぐずしている内に、会期末目前となってしまったという。  そこで意を決して見に行くことにしたのですが、金曜の夜は美術館が8時までオープンしていると聞き、ならば7時頃に入ったら空いているのではないかと、昨夜、行ってみました。初のナイト・ミュージアム体験でございます。  すると!  ひゃー、空いているじゃん! ガラガラとは言わないまでも、いい感じで空いている。なるほど~、人気の展覧会でも金曜の夜に見れば、ラクラク見られるわけね~! いや~、いいことを学びました。  というわけで、じっくりピカソ展を見て廻ったのですが・・・。  今回の展覧会はピカソの若い頃の絵、特に「青の時代」が展示の中心になっているというようなことだと思って見始めたのですけれども、実はそうでもなかったというね。  もちろん、ピカソが14~15歳くらいの時の習作から展示が始まって、青の時代の展示があるのですが、割とすぐに「ばら色の時代」の絵の展示になり、「アレ? 青の時代はもう終り?」と思っているうちに、今度は「キュビスム時代」の絵の展示になって、「は? 結局、キュビスム時代の展示もあるの?」と思っているうちに、出口に出る、という。え? 何? もう終り? って感じ。  そんな調子ですから、どの時代もみんな中途半端に終わってしまうんですよね。どこか食い足りないというのか。ピカソ展なんてのは何年かに一回どこかの美術館がやるのだから、ここは特色を出して、初期から青の時代までに限定して、その分、その時代の絵をたっぷり見せてくれればいいのに。  ま、もちろん、そうは言ってもピカソはピカソですから、初期の『宿屋の前のスペインの男女』とか1901年の『母子像』、『道化役者と子ども』、『魚、瓶、コンポート皿(小さなキッチン)』等々、感銘を受ける絵も何点かありました。だけど、やっぱり数が少ないですな。ピカソ展は、やっぱり物量でも圧倒してほしいのに。  それから、一つ意外だったのは、ピカソの少年時代の習作を見て、あまり感銘を受けなかったこと。割と平凡じゃない? もちろん上手いのですけど、「あら、お上手」っていう感じのレベル。ピカソなんだから、もっとぶっ飛んで尋常じゃない才能を感じさせるかと思いきや、それほどではない。ピカソが天才になるのは、やっぱり青の時代が始まってからじゃないですかね。つまり、自分のスタイルを見つけてからのピカソが凄いということですな。  ま、そんなことを思いつつ、でも、とにかく、ピカソ展をこれだけゆったり見られたことに感動。金曜の夜に美術館を楽しむってのは、すごくいい思い付きでした。  で、夜に美術館に行くという裏ワザを楽しんだ後、家内と私が向かったのは、栄プリンセス大通り近くにある「勝牛」というお店。  京都のお店の名古屋支店なんですけど、牛肉のカツを色々なタレで味わわせてくれるお店で、ソース、塩、わさび醤油、温泉卵、カレー・ダレが付いてくる。で、どれで食べてもおいしいのですけど、わさび醤油で食べる牛カツの旨いこと! しかも最後は麦飯に温泉卵をかけたり、カレー・ダレをかけたりしてかっこんだりしても楽しめるというね。それで1380円とか、非常にリーズナブルな値段なんだからもう言うことなし。「勝牛」、教授の熱烈おすすめ!です。栄で食べることがある人なら是非!  というわけで、夜のピカソ展、そして「勝牛」の牛カツを満喫した昨夜のワタクシだったのであります。

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