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カテゴリ:教授の追悼記
ジミー・ファロンのお母さんが亡くなりまして。
まあ、ジミー・ファロンと言って、誰のことかわかる日本人は少ないかと思いますが、アメリカの有名な深夜トークショー『ザ・トゥナイト・ショー』の現在の司会者。アメリカでは相当な人気者でございます。 そもそもNBCの『ザ・トゥナイト・ショー』というのは1960年代の頭にジョニー・カーソンという超有名な司会者が出て、それで人気番組になったんですな。で、カーソン時代は90年代の頭まで30年続きます。 で、これほどの看板番組なので、カーソンを継ぐ重責を担うのは誰なのか、全米の注目を集めたわけですが、『ザ・トゥナイト・ショー』の直後に放送されていた『レイト・ナイト』という番組の人気司会者デヴィッド・レターマンが担当するのではないかというのが、最有力の下馬評だったんです。 ところが意外や意外、レターマンではなく、ジェイ・レノという人がカーソンからタスキを渡されたんですな。 で、これに怒ったレターマンは、相棒のバンドリーダー、ポール・シェイファーを引き連れてNBCからCBSに移籍、そこで『レイト・ショー』という番組を始め、ジェイ・レノへの対抗心をむき出しにした。で、レターマンの『レイト・ショー』とレノの『ザ・トゥナイト・ショー』は深夜のアメリカにおいて互いに覇を競うトークショーとして四半世紀の歴史を刻んだというわけ。 ちなみに、ワタクシ自身はNBC時代からデヴィッド・レターマンの大ファンですので、もちろん、『レイト・ショー』に清き一票を投じます。 しかし、両者寄る年波には勝てず、レターマンの引退に伴って同番組はスティーヴン・コルベアが引き継ぎ、一方のレノも引退。そしてレノの後を受けて『ザ・トゥナイト・ショー』の司会に抜擢されたのが、今、私が話題にあげているジミー・ファロンなのでございます。 で、「レターマン対レノ」の代理戦争となる「コルベア対ファロン」ですが、この対決ですと、ワタクシはファロンに一票を投じるわけ。っていうか、コルベアの番組、見たことない。でもファロンの番組は面白いですよ。この9月にサンタモニカに滞在していた時も、もちろん若いジミー・ファロンの軽妙なトークを楽しんでおりました。 ところが、最近、そのファロンのお母さんが68歳の若さで亡くなりまして。聞くところによると、亡くなる前の一週間、ファロンは番組を休んでお母さんの看病に当たっていたそうで。 しかし残念なことにお母さんは亡くなり、ファロンは番組に復帰。その際、番組の最後に1分だけ、お母さんの思い出を語った。 それによると、ファロンはお母さんっ子だったらしく、小さい時、お母さんと買い物に行って、一緒にカートを押しながら、お母さんがファロンの手をぎゅぎゅぎゅっと3回強く握り、「I love you!」って言ったことがあったんですって。それでファロンもお母さんの手を3回握り返して「I love you (too).」と言った。 以来、二人の間では、この「手を3回握る」のが「I love you.」の合図になっていたわけ。 で、お母さんがいよいよ亡くなる時、ファロンは、もう口もきけなくなったお母さんの手を3回握って、二人の間で通じる合言葉を伝えたんですって。 うーん、悲しいねえ・・・。 その話をジミー・ファロン自身が語っている映像があるので、ご覧ください。 ジミー・ファロンの「I love you.」 ・・・本当に悲しい。 でもね、この「手を3回ぎゅって握って I love you. を伝える」ってのは、ちょっといいねえ。私もいよいよ死ぬときが来たらば、家内の手を3回握るだけの余力を残しておかなきゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2017 02:01:40 PM
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