2019/05/16(木)18:12
『小さな恋のメロディ』を今どきの学生に見せたのだが
3年生向けの英米文化関連の授業で、1971年のイギリス映画『小さな恋のメロディ』を学生に見せたのですが・・・イマイチ反応がよろしくない。
いやー、私らの世代からしたら、もう、この映画にやられた人は多いんじゃないすか? 無論、私自身も含めてですが。メロディ役のトレーシー・ハイドは可憐だしさあ。
でまた、音楽がいいのよ。ビージーズ。それからCS&Nね。「若葉の頃」とか、イントロが流れるだけで、私なんぞ溶けちゃうよ。
なのに。
学生たちは、なんだかぽっかーんとしちゃって。私が「いいだろ? いいだろ? 最高だろ? え? どうなんだ、おい?」って強要すると、ようやく「ええ、まあ」とか、その程度の答えが返ってくるという。
なんだろうね。いくらジェネレーション・ギャップがあるとはいえ、そうまで反応が異なるかね? これじゃ、いいもの見せたって、意味ないじゃん。
仕方がないので、1968年頃、フランスの5月革命を発端として、全世界的に大学生の反乱というのがあって、若者は社会改革を目指すのだけど、結局、それが夢と終わって挫折すると。で、その後、1970年代に入って、『エクソシスト』とか『キャリー』とか、大学生よりもさらに年齢の低い子供たちが大人たちに反逆を試みる映画が流行るので、小学生の駆け落ちを描いた『メロディ』もまた、そうした流れの一環だよね、的な解説を試みるも、それもさしたる反応を得ることあたわず・・・。
あー、もう。だめだ、こりゃ。
モチベーション下がるなあ。面白いもの見せても面白がらないんじゃ、どうしようもないな。
小さな恋のメロディ [ マーク・レスター ]