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2022/12/12(月)17:49

今年観た映画ベスト

教授の映画談義(368)

今年も年末が近づいてきたということで、そろそろ「今年を振り返る」企画を始めましょうかね。  ということで、第1弾は「今年観た映画ベスト」。まあ、先生稼業は師走は忙しすぎて、この先、年内に映画を観る機会があるかどうか分かりませんのでね。  では、第5位から。 第5位:『トップガン・マーヴェリック』  映画としていい悪いとか、そういうことを論じ始めたらリストには挙がってこない作品ですが、あのトップガンが帰ってきた、お帰りなさい、という意味で、どうしても挙げざるを得なかったという。そういうひいき目がなかったら、第5位に韓国映画の『モガディッシュ』を入れても良かったかも。 第4位:『ファーザー』    見どころは、アンソニー・ホプキンスの一人芝居。年老いて頭がぼけていく様を、これほどリアルかつ幻想的に映像化したというところを評価して。まあ、自分もじきにこうなるのかということを考えると、観ていて辛くなりますが。 第3位:『ホドロフスキーのDUNE』  カルト映画監督のホドロフスキーが計画し、半ば実現しかけながら、ついに幻に終わったSF映画『DUNE』の顛末を描いたドキュメンタリー映画。映像化不可能と思われたSF小説を、なんとか映画化しようと奔走するホドロフスキーの情熱と工夫のすばらしさ。実現はしなかったまでも、ホドロフスキーが集めた鬼才・奇才たちのその後の活躍を見ると、ある意味、1970年代半ば以降のSF映画は、この幻の映画化計画がなかったら存在しなかったんじゃないかと思われるほど。存在しない映画が後の映画に影響を与えるってどういうこと? と思いますが、実際にそうなんだから仕方がない。まあ、面白いドキュメンタリーでございます。 第2位:『グランド・ブダペスト・ホテル』  かなり昔に封切られた映画を今年になって観た、ということなんですが、この退屈そうなタイトルの映画が、実に面白かった。ファンタジーのようでいて、実にリアルな話でもある。映画という形式でなければ語れない語りの世界。素晴らしい。  そして栄えある第1位は・・・ 第1位:『キングスマン ファースト・エージェント』  『キングスマン』シリーズはどれも傑作ですが、この作品も素晴らしかった。マシュー・ヴォーン監督作に駄作なし! キングスマンという秘密エージェントがいかにして設立されたか、そのエピソードを語る本作は、スリルとユーモアにあふれ、まったく観る者を飽きさせない。映画の楽しさを堪能できる作品でありました。  っつーことで、今年のベスト5は以上の通り。  ところで、これとは別に、今年は映画以上にテレビ・ドラマを堪能した年でした。  特に面白かったのは、アマゾン・プライムで観たアメリカのテレビ・ドラマ『ファーゴ』の「シーズン2」。これは実に面白い作品で、全10話を一話ずつ堪能しました。最近、ハリウッド映画は不振ですけど、ひょっとしてこの業界、今は映画ではなくテレビ・ドラマの方に注力しているのかなと思わせるほど、力の入ったサスペンス・ファミリー・ドラマ。これがあまりに面白かったもので、ついネットフリックスにも加入しちゃった。というわけで、今後はネトフリが制作した映画とかも観られるようになったので、来年のリストは、そっち系の映画・ドラマで占められるかも。  まあ、映画も、時代によって変わっていくものですな・・・。

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