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2024/09/23(月)18:42

文章の丈を詰める

教授の雑感(1350)

ついさっき、京都の方にある某有名国立大学・・・って、要するに京大なんですけど、そこから集中講義の依頼がありました~。ま、来年度の話なので、まだ少し先のことになりますが、30年を越す教員キャリアの中で、集中講義って今まで一度もやったことがないので、ちょっと心惹かれるところがある。5日間連続で講義するのって、想像するだに大変そうだけど、まあ、やってみようかな・・・。  さて、今日も今日とて校正作業をやっておりました。  今回の本で、ちょっとだけ問題になっているのは、ページ数が多いこと。編集としては、少しでもページ数を減らしたいという意向がある。  で、ページ数を減らす一番簡単な方法は、もちろん原稿のところどころをカットすることなんだけど、これにもコツというか、やり方がありましてね。  たとえば、各項目の最後のページが10行くらいで終わっていて、残りの部分は白紙になっている、というようなケースがある。  となると、本文中のどこかを少しずつ削って、全体で10行減らすと、最終の1ページがまるまる節約できる計算になるわけよ。  ではどうやって、その10行を減らすか、ですが、たとえば各パラグラフの最終行が1文字、なんてことがよくある。となると、そのパラグラフの中のどこかを1文字削るだけで、まるまる1行を節約できることになる。  で、そういう箇所を10カ所見つけたとしたら、たった10文字を削るだけで、全体としてはまるまる1ページ、節約できるということになる。  ま、今述べたのは、理想的なケースですけど、とにかく、そういう感じで、最小限のカットで最大限の節約をする、という工夫をするわけね。  で、そうやって、あっちを少し詰め、こっちを少し詰めする作業を続けていると、これが結構面白い。  なんとなく、洋裁で、丈詰めをしてるような感じになるのよ。で、そうやってあちこちで丈を詰めていると、その分、文章全体としては無駄がなくなり、キリッとしてくる。洋裁のたとえを続けるならば、丈を詰めた分、その服がそれを着る人の体形に合って行くというか。  まさに文章の丈を詰める、という感じですかね。  というわけで、今はその丈詰め作業を楽しんでいるという感じかな。  さて、今日は他にやることもなし。せいぜい文章の洋裁を楽しむことにしましょうかね。

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