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カテゴリ:教授の追悼記
読売新聞主筆、渡辺恒雄さんが亡くなられたとのこと。享年98! 大往生と言っていいのではないでしょうか。
大新聞社の主筆とワタクシごとき一介の研究者じゃ、接点なんかなさそうですけど、実は私は一度だけ、ナベツネさんにお会いしたことがあります。 あれは今を去ること11年半前。私が日本エッセイスト・クラブ賞というのをいただいた時のこと。その表彰式が日比谷のプレスクラブでありましてね。そこにナベツネさんも来られていた。多分、日本エッセイスト・クラブの後ろ盾が読売新聞社だったんじゃないでしょうかね。 で、私もナベツネさんにご挨拶くらいはしたのではなかったかと思いますが、私の記憶に強烈に残っているのはその後よ。 歩み去る私の背中ごしに、ナベツネさんが私の家内の方を見ながら「あの女は誰だ?」って言ったのよ。で、側近が「受賞者の奥さんです」と返事をしたら、ナベツネさんが「そうなのか? やけに若いな」と言った。その、なんか飲み屋のおっさんみたいな言いぶりがナベツネさんっぽいなと、今も私の耳に残っております。 まあ、ジャーナリストとしては、怪物みたいな人だったのでありましょう。それを評価すべきか否かは、私の判断できるところではありませんが、戦後日本を牛耳った怪物の一人として、また私の家内を「やけに若いな」と評したおっさんとして、追悼しておきましょう。合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 19, 2024 10:46:01 PM
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