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テーマ:今日の出来事(295160)
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今日は朝からイヤ~なお仕事。そう、期末レポートの採点。沢山あるからうんざりしちゃう。
ところで、今日やっていたのは「アメリカ映画論」のレポート採点だったんだけど、課題はシンプルに、指定した何本かの映画を見て、その感想を述べろというヤツ。 で、そういうのを採点していて、驚かされることがちょくちょくありまして。 たとえばレポートの冒頭に、「今回、レポート課題を果たすため、生まれて初めてハリウッド映画を観た」と書いて来る学生が結構いること。 二十年も生きてきて、ハリウッド映画を初めて観る。 どういうことだよっ! と昭和生まれのおじさんは思ってしまうわけですけれども、そういう時代なのですかねえ。 あとね、これもよくあるんだけど、「外国人の名前が出てくると、ストーリーが何が何だか分からなくなるので、映画を観る前に、まずウィキペディアであらすじをチェックしました」とか、そういうことを書いて来るヤツ。 映画を観る前に、まずあらすじを調べる。 どういうことだよっ!!(2回目) 昭和の時代は、グローバルだったねえ。それに比べ、令和の青年たちは、なんとローカルなことか。 あとね、これもよくあるんだけど、「私は血が出たり、人が死んだりする映画は観ませんので、課題の映画は楽しめませんでした」とか、「今回、この映画を見て、アメリカにはユダヤ人差別とか、黒人差別とか、女性差別があって、ひどい国だということが分かりました」などと大真面目に書いて来るヤツがいる。「脳内お花畑」っていうのは、こういうことを言うんですかね? とまあ、採点をしていると、ほとんど絶望的な気分になってくる。この時代に先生稼業をすることは、苦行に近いね。 とはいえ、時々、ほんっとに時々ですが、面白いことを書いて来るヤツもいる。 たとえば、「『ゴッドファーザー』を見ていて気になったのですが、シーン全体のトーンが青みがかっている時と、オレンジがかっている時がある。これはトーンを変えることによって、そのシーンの持つ意味を観客に伝えているのではないでしょうか」などと。 なるほど。 まあ、たま~に、ごくたま~に、こういうレポートがあるから、採点作業もどうにか成し遂げられるんですけどね。そうじゃなきゃ。 さて、採点しなきゃならないレポートはまだまだ山積み。数日間は、苦行だぞ~(涙)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 16, 2025 10:12:02 PM
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