ぷれみあむ・どりーむ
今日のBGM:「One More Time,One More Chance」(山崎まさよし) さて、明日から仕事始め。 実家から大阪への帰還。 帰路は東京まで新幹線+東京から夜行バスの、いつものパターン。 気分転換のためにと、この帰路は東京までグリーン車+東京からプレミアムドリーム(西日本JRバス)にしてみました。 しめて+2600円の、ささやかな贅沢。 「やまびこ222号」にあたったのは、東北新幹線開業当初の香り漂う「200系」。とはいっても全面リニューアルされており、往時の面影はありません。 電球色の柔らかい照明の下、グリーン基調の「ステンド200」柄の大柄な座席にゆったりと腰掛け、優雅な移動のひととき。 東京駅で新幹線を降り、改札口へ。 改札口の近くで携帯電話片手にメールを叩いていた人に、目がとまって数秒固まった。 人違いだった。当たり前。こんなとこにいるはずはない。 八重洲口を出て、高速バスターミナルへ。 明日から仕事始めの人も多いのだろうか。東京駅高速バスターミナルは、各方面へのバスを待つ人で大いににぎわっていた。 このターミナルから、様々な事情を、様々な思いを抱えて、それぞれの街へ散っていく。 予約していたバスに乗り込む。車両は専用仕様の三菱エアロキング。 乗り込んだと同時に、巨大な座席に目を奪われた。 通常便で6~8席、格安便では10~12席配置する階下席にたった4席。まずその大きさに圧倒される。 私は身長180cm、体重は120kgを越える巨体だが、この巨体が座っても足が前の壁に当たるか当たらないか、そして幅方向は左右に握り拳ひとつ分以上のすき間ができる。想像していた以上に広大な座席。そしてこの重量級の巨体をしっかり支えてくれる、クッションの効いた座席。このバスのキャッチコピーは「寝返りが打てる、足が伸ばせる、ぐっすり眠れる バスにもファーストクラスを」。キャッチに偽りなし。某エスティマの「ファーストクラスシート」とやらが貧相に見える。 階下席と言えば聞こえは悪いが、夜行便で眺望も何もないし、低い位置故に揺れは小さく、またホイールベースのど真ん中という特等席でもある。階下席にあるのは実に当を得ているのだろう。 座席には地上デジタルTVつき、カーテンひとつとっても手が込んでいる。毛布は「スーパードリーム」でおなじみの厚手の毛布が各座席2枚用意されている。 激安ツアーバスの倍以上する価格設定にもかかわらず、発売開始1時間以内に売り切れてしまう理由がよくわかった。 休憩地である足柄サービスエリアを出て、ほどなくして爆睡。気がついたら新御堂筋を降りようとしていました。 桜橋口のバス停に着くと、前に止まっていたのは青春メガドリーム号。夜行路線バス最廉価便と最高級便の、皮肉な取り合わせ。 バスを降り、暁の大阪駅から環状線に乗り込み、職場に向かうのでした。