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<鬼丸昌也さんの講演録>

<鬼丸昌也さんの講演録> 
 
1 日 時:平成20年11月12日(水)13:15~16:30
2 場 所:三重県総合文化センター小ホール
3 講 師:「NPO法人テラ・ルネッサンス」理事長鬼丸昌也さん
4 テーマ:「こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した」
5 概 要:次のとおり

<鬼丸昌也さんのプロフィール>

 1979年、福岡県生まれ。立命館大学法学部卒。 
 2001年、カンボジアを訪れ、地雷被害の悲惨さと、地雷問題
を通じて見えてくる世界の諸問題の原因を知り、「すべての活動
はまず『知る』ことから」と、多くの人々へ伝えるための講演活動
を始める。
 同年、立命館大学在学中にNGO「テラ・ルネッサンス」設立。
 カンボジアでの地雷除去支援・義肢装具士の育成、日本国内
での平和理解教育、小型武器の不法取引規制に関するキャン
ペーン、ウガンダやコンゴでの元・子ども兵の社会復帰支援事
業を実施

<鬼丸昌也さんのお話の概要>

・問題や課題はその認知度を高めなければ「問題」にならない
し、解決への道が見つからない。
・自分たちの限界を知ることで、連帯と協働ができる。
・NPOと行政の協働というよりも、人と人との協働である。大切
なことはNPOを一くくりにしないこと。
・未来や他人と比較しないことである。
・マザー・テレサは「愛の反対は無関心」と言った。先進国には
この無関心という病気が流行っている。
・無関心には次の3つがある。
1 無観心ー現実や現象を観ようとしない。
2 無感心ー痛みを感じない。
3 無関心ー関わらない。
・自分自身をバカだと思う。バカな人は他人と自分を比べない
から変わっていると思われても気にしない。
・「人」の「為」にしない。それは「偽」になる。自分が好きだから
自分が成長するからやるのである。
・人は「他者貢献」でしか成長しない。「自利他利」は一体である。
・社会貢献は苦しくては継続できない。「楽しい」「うれしい」「やさ
しい」の3つの「い」がキーワードだ。
・「正義」と「正義感」、「使命」と「使命感」は違う。「感」がつくこと
でその人の価値判断が加わる。私は「正義感」と「使命感」は要
らないと思う。
・この場を去ると私の話を大方忘れ、時間が経つとほとんど忘れ
ると思う。
・大事なのは「事実を知る」⇒「できることを実践する」⇒「周りに
伝える」ということだ。
・「伝えること」と「伝わること」は違う。「伝える」のは「単にボール
を投げること」であり、「伝わる」のは「相手が受けとめること」で
ある。
・大事なのは「伝わるまで伝えること」であり、そのためにはありと
あらゆる手段を尽くすことである。
・大抵の人は伝わるまでにあきらめてしまう。また、立場を利用し
て伝えるのは最悪である。
・伝えるに関しては「ジャパネットタカタ」がライバルだと思っている。
このラジオショッピングは商品の宣伝をせずに、これを使うと将来
どうなるかを説いているので、映像があるテレビよりよく売れる。
私も同じ商品を何度も買ってしまい、スタッフに怒られて自腹で払
っている。
・講演会場で「子供に聞かせたかった」という感想を親からもらうこ
とがあるが、大人があきらめて子供に託してどうするのかと言いた
い。

<感想>

・もの静かな語り口の中にも確固として強い信念を感じさせてくれ
ました。
・活動をはじめたきっかけの一つには学校の先生が自分の夢を
じっくり聴いてくれたことを挙げてみえました。このことで私が思い
出したのはプロゴルファーのタイガー・ウッズのことです。
 タイガーの今があるのはお父さんの影響が大きいということは
ご存知だと思いますが、幼少時、こんなエピソードがあったそう
です。
 ある日、タイガーが学校から帰ってきたらお父さんが大好きな
テレビ番組を見ているところでした。タイガーはお父さんに「話が
ある」と告げます。お父さんはそれに対して「それは大事な話か、
今すぐ聴く必要があるか」ということを確認して、大好きなテレビを
切ってタイガーの話を聴いたそうです。
・鬼丸さんの話の中に「伝える」と「伝わる」の比較がありましたが、
私も大変いい話を聴かせていただいたので、簡略ですが、旬を
過ぎない内に伝えさせていただきます。




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