丁寧なつもりが 実は失礼!
「おもいッきりイイ!!テレビ」でしたか、藤岡 弘(俳優)氏が「地島」のわかめを訪ねる旅で、出迎えの男性(50代?)が、藤岡氏に向かって、「いただいてください」と述べました。ご本人は、丁寧語を遣ったつもりでしょうけれど、これは明らかな、「おおかんちがい!」間違って覚え、その後誰も訂正していない、そう言う日本の現状なのですね。「いただく」は、この用例では食べるの謙譲語、「めしあがってください:おめしあがりください」当然こうなるところです。口癖のようにミヒャエルは言いますが、テレビ出演者(話すプロもタレントもこぞって、とは言え全部じゃないです)が、「が」を発生する際に、「カ゜」つまりngaと言うべきところを、「ガ」gaと発生します。最近、アナウンサーにまで波及していて、養成過程ではどんな研鑚をさせているのやら?ボクシング選手の取材映像の中で、当の選手曰く、「お金で母が助けられるなら、何とかしてあげたい!」と発言。ガンを患う母親に関わる話でした。敬語の遣い方としては50点でした。敬うべき母親に対して行うことだから、母親のために行動すると言う意味の謙譲語である「してあげる」と言いたいのは山々ですが、他人の耳にどう響くものか?まで配慮していない気がします。兄弟の仲間内・血縁内での表現ならいざ知らず、他人に聞かせる発言では、芳しくないでしょう。仮令それが身内であっても、生みの親であっても、「して遣る」が妥当な表現です。自分の子供に対する表現も、他人に対して発言する場合は、更に問題です。謙譲語・丁寧語による表現は、他人に対して発言することは、やたら乱用されていますが、芳しくありません。スーパーなどのレジ係が遣う、「マニュアル敬語」これも、何のためらいも無く乱用するのは、控えてもらいたいことです。何の疑問も抱かないで乱用するなど、考えられないことだと思うのですが、実態はそうなんですね。領収書発行を頼めば、御名前様は?支払い時には、1000円からでよろしいでしょうか?買い物篭内の品物のバーコード読み取りを終えると、以上(いじょう)で宜しいでしょうか?この表現は、ミヒャエルは異常(いじょう)と感じられます。ついでに小言めいて申し訳ないですが、いま少し。当店のポイントカードをお持ちでしょうか?と行く度に訊かれます。この場合、発言の仕方としては、「当店のポイントカードを出してください」とかになるんでしょうね。と言っても、毎回言われたくはないですね。何十年も通っているんですから、いい加減おぼえろよ!と言いたくなります。古顔のレジ係ばかりなんですから。何もいわれなくて、ポイントもらい損ねるのも釈然とはしませんけど。太田光氏のインタビュー(NHK総合)での発言、「先生が言うように」って。でも、相手が先生と言われる立場の人なら「言うように」はないでしょう。「仰るように」とか、「言うわれるように」だろうと思うのですが、彼は本当によくこう言う言い方をしています。もう少し視聴者の気持ちを大切にしてほしい、と思うのでした。抗生物質の服用で、喉の違和感が消えて、漸く落ち着けそうだと思った夜半に、また何度か咳き込みました。でも今回は、シルビアに迷惑をかけるのを避けようと、別室に移動するほどのことはありませんでした。敬語は難しい・面倒だ、というので、避けて通ったり、確り覚えようとしなかったり、それでは淋しいですね。おまけに、そうやって育てられた世代の人が親になれば、身についていないから子供にそれを渡すことも出来ない。ややこしくても、難しくても、これが日本の固有の文化で貴重なものであり、かけがえの無い遺産なのです。蔑ろにすることには、とても納得できません。書くたびに思うのですが、ミヒャエルがちゃんと出来ているから発言しているのでは有りません、よりよい表現を求めて研鑚中のミヒャエルです。発言の内容で、勘違い心得違いがありましたら、教えてくださいね。