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カテゴリ:料理
アリスが逝って今日で5日、主を失った当家では、スミスが本格的に当主と言うことで、目下残務整理によねんが内のですが、家の奥事情に精通などしていないミヒャエルの手助けは及びません。
主は去っても、当家に必要な厨房作業から掃除洗濯は、何の変化もなく続きます。 残務整理と階下の掃除機清掃はスミス、厨房はミヒャエル、洗濯はシルビア、と言う分担作業は従前どおりです。 ミヒャエルにしてもシルビアにしても、勿論スミスも、出て行けだの、死ねだの、うるさいだのという悪口雑言をばか者義弟テイラーから浴びせられながらも、滞らせるわけには参りません。 唯淡々とこなすだけです。 49日法要を終えるまでは留まって、スミスの励ましにもならねばなりません。 これも論外の事ですが、義妹のエミーは以前にも書いたとおりの体たらく、母親の介護にも一切見向きもせず、何の手助けもしていない事をミヒャエルに注意され、「言いすぎだ」と腹を立手手めったに来ないところをようやく来ておきながらの、日帰りでした。 「告別式だけには呼んでくれ、自分が死んでも着てくれるな!」と捨て台詞でした。その後1度病院へ日帰りした物の、看護はしないまま、なくなってようやく遣ってきました。 所帯持ってからもその前も一度も女房の実家に来ていない勿論墓参もしていないエミーの亭主ノートン、車で始めて駆けつけました。 ところが、通夜に出るでもなく告別式にも出ないといい、連れてきた♂ラブらドール・レットリーバ56キログラムの散歩と食事の世話に呆け、挙句の果ては、犬が淋しがるからと当家に止まって留守番だというのです。 犬は缶詰などを食わぬからと、持参のフライパンで肉を焼いていました。シルビアが、アリスが眠っている家の中で、幾ら犬の食事だからとて、肉はなかろうと怒っていました。 ミヒャエルに言わせれば、こんな時そういうことなら、来るな、来ても犬連れで来るな!と思うのでした。 馳せ参じてくれていた親戚一同も、口には出さぬ物の、空いた口がふさがらない感じでした。 「幾らなんでもそれはなかろう、通夜告別式を吹っ飛ばして留守番とは!」と言うと、「自分が行っても何の役にも立たないから、自分はえみーを送ってきただけだから」と言うのです。 皆、そういう話ではなかろうと言い且つ思うものの、本人はどこ吹く風、結局、その後留守番するはずが、それもすっ飛ばして独り自宅に戻っていきました。女房を放り出してです、だからエミーは電車で帰りました。 しかも、皆にだけ苦労させたけどご苦労様!もなければ、帰ります!もない二人、エミーは葬儀後そそくさと、だんまりで帰っていったのです。 「どんなばか者どもに囲まれている家なんだ!」とあきれられる事でしょうが、これが実態です。 ノートン実父の葬儀の席では、エミーが親戚に「あんたの血縁はどうして来ない?」と詰め寄られて、怒って帰ったそうです。 私たちは、ノートンの実母が無理難題(難しいと評判のノートンと上手く行っていたのに、葬儀で腹を立てて帰ってから音信不通のところ仲を取り持てといってきて、上手く行っているのを崩したくないと言うのをごり押ししました)を吹きかけ、無理に動かしました。 その結果懸念どおり、ミヒャエルたちとの仲がギクシャクしてしまったのです。ですから、もう音信を途絶えさせていましたから、葬儀には出なかったのです。 どうも下らぬ身内話で、ご退屈様。 何の因果か、ミヒャエルとノートンの出身県は同じなんです。 幾ら天婦羅が旨いからと言って、そろそろ飽きたんじゃないのか?と皆に尋ねれば、そんな事はない、相変わらず好きだというので、今日もお昼には天婦羅を使いました。 例によって牛蒡の掻き揚げを遣った麺、今日は天ぷらそばです。 ことのほか茹で上がりが上手くいって、最高の天ぷらそばでした。 今夜は、魚の煮物、野菜の煮物、そんな献立で参ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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