『マズイ事になった』 今日バイトの時に塾長に言われた。どうした?また人手不足か? 『2月からでいいから月曜も入れない?』
(困った時の俺頼み)きたか。辞めるか辞めないかで悩んでいる僕には愚問だ。僕はその気になればNOと言える人だ。多分。
『嫌です。』 そう言おうとした時に先に塾長が切り出した。『Nが親子ともども情緒不安定になっている。』 ・・・何だって?Nとは僕が授業で見る事が一番多い生徒だ。たくさん見ているだけあって思い入れも他の子より大きい。いつも元気で明るい子だ。それだけにどうした事かと正直焦った。
なんでも思うように成績が伸びなくてかなり悩んでいるらしい。確かにこの子は頑張っている。それは見ていてよく分かる。秋からかなり成績は伸びた。しかしもうひと伸びが足りない。私立の入試まであと一週間。おそらく数学に関しては大丈夫だと思うが、他の教科については担当外なので分からない。多分必要以上にナーバスになっているのだろう。年頃の子は大変だ。
『Nの鎮静剤になってくれ』 こんなセリフ言われても僕は平気な顔で『嫌です』と言・・えるワケない。断れるか。受験でナーバスになる子供を見るのは塾の講師をやっている上で当たり前の事なんだろう。そしてその張り詰めた精神をほぐしてやるのも講師としての仕事の一つなんだろう。
しかしだ。そうだとしても僕でいいんですか、教室長。 こんな時は女の先生が優しく慰めてあげるのが一番だと思うんですが。
この記事の真剣な顔して恋愛ジャンキーを読んでる
青いadidasのヤツですよ、僕。
だが、その子の親から直々に僕に御指名が来たそうなので、コレはどうも本腰を入れないといけない状況になってきたようだ。期待されれば応える人間。PHENOMENALな人間。兄ちゃんでもでなく、アニキでもなく、"男"でもなく、『漢』にならなきゃイカン時期に来たって訳だ。
と言うわけでとりあえず私立までのラスト1週間、しっかり癒してあげないといけない。なおかつしっかり教えて合格させないといけない。がんばれ!受験生!そして俺!