カテゴリ:大気特論
6. 排煙脱硫装置の構成と運転・維持管理
¤ 排煙脱硫装置の構成 1.冷却除じん工程 ・90~150℃の排ガスを水洗浄するための【スート】分離方式に設けられる工程 ・スプレー塔やベンチュリスクラバーが用いられ、微粒ばいじんや石炭燃料排ガスに含まれる【塩酸】ガスやふっ酸ガスを噴霧水滴で除去すると同時に、水の蒸発によって排ガスは断熱飽和温度まで冷却され50~60℃になる。 ・洗浄水は腐食性の強い【酸】性水。 2.吸収工程 ・火力発電所用の排煙脱硫装置では【石灰スラリー】吸収法が普及しており、SO2吸収塔には、スプレー形、充填形、気泡分散形、液柱形などが用いられる。いずれも、【スケール】の生成や固形物による摩擦を抑え、できるだけ少ない圧力損失で大量の排ガスが処理できるように工夫がなされている。 ・高度脱硫を行うために、複数の吸収塔を組み合わせて用いられる事がある。 3.酸化工程 ○ 別置き酸化塔方式 亜硫酸化合物を、空気と硫酸を加えて酸化し【硫化】化合物を回収する。 ○ 吸収法酸化方式 反応層が構造上の制約を受けるため、大気圧に近い条件下で吸収液中に気泡を分散させる、【空気】分散装置(固定式スパジャー、ロータリースパジャー、攪拌機アトマイザー)が用いられる。 4.副生成物回収 石灰スラリー吸収法の場合、副産物として水に対する溶解度が【小さい】石こう(硫酸カルシウム)が結晶として析出する。 5.吸収剤調整工程 6.排水処理工程 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月10日 10時38分10秒
コメント(0) | コメントを書く
[大気特論] カテゴリの最新記事
|
|