2015/05/25(月)14:21
医療ヨガも出来ないくらい身体の動きが悪い場合には
医療ヨガもできない人への指導
医療ヨガインストラクター講座をしていると、医療ヨガもできない人へどのように指導したら良いでしょうか?としばしば質問を受けます。
身体の動きの悪い人にもできるように医療ヨガは作っていますが、それでも動きが悪くてできない人がいます。
よくインストラクターが行うのは、手を貸すなど補助をして、できるところまで型通りに行わせようとします。しかし、実際にはこれではあまり健康増進効果が上がりません。
その理由は、家に帰ってできないし、家の人が手助けをしても、無理した動きのため返って痛みが出ることもあります。
また、ご本人さんが頑張って懸命にしても、身体の動きが悪いため、十分には動かせず効果もあがりません。
このような場合の指導のポイントは末梢と脊髄をしっかり動かすことで、そのために補助具を用いても構いません。
補助具は、家にある物で間に合います。枕、座布団、タオル、壁をよく使います。
枕や座布団は腰や背中に敷いて横になります。敷いて身体を捻ると、それだけでも身体には強い力がかかり、脊髄矯正ができます。
タオルは足首に巻いて、それを持って背を反らすのに使います。手が届かないときの補助として有用です。自分で足を上げられない人には壁に足をかけます。
独力で不十分に行うよりもずっと効果があります。
蛇のように這いずる、腹ばいになって自分の体重をかけてその重みで脊髄を伸ばすなども良い動きです。
腰に枕を敷いて足を壁にもたれかけて下半身の血液やリンパ液を戻すこともよく行います。
このように、身体の動きが悪い人には、医療ヨガで改善する3つのポイントを踏まえ、その人にできる目的に応じた動きをアドリブで考えることも必要です。