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昨日は、バイクで風に吹かれたけど、
最近読んだ本で感銘を受けた本。 風に吹かれて、思い出した・・・ リンク仲間のpooh-tontonさんに教えてもらった徳永 進さんの「臨床に吹く風」。 岩波文庫から出版。 この徳永さんは、当時鳥取の大病院で働くお医者さん。 その当時の、毎日の現場での出来事をつづった治療の風景と患者さんとのやり取りが 書かれている。 この中で、何人もの患者さんが命を落としていかれたり、生々しい治療を受けて いる描写があるのだけど、不思議なことにこの徳永先生の表現で読むと、 なぜか、すべてのやりとりに暖かさを感じて、うれしくなってしまう。 しかも、悲しくなる場面がありそうで全く無い。 大病院でのめちゃくちゃ忙しい医療現場において、こんな先生がいらっしゃるんだ!って いう尊敬の念と、こうありたいなあって思わせる理想の姿が見えて大変勉強になった。 何が、私をうれしくさせたかっていうと、一言で言うと「患者さんの話をちゃんと聞いている」 ってこと。 「ドギが食べたい」っていう話の中で、この徳永先生は重症患者のおじいさんが ドギっていう魚が食べたいって言った時、みずからその日に漁港に行って ドギという魚を買ってくる。 そして、病院の中でお鍋を借りてその魚を煮てもらう。 そして、患者のおじいさんに食べてもらう。 自分も食べる・・・ こんなことが、自然にできる先生とかがとっても素敵だなって思った。 実は、この本を読んでいる最中、私の知り合いの方が最近教えてくれた末期患者さんを 診たりしている病院が鳥取にあってなんか雰囲気が似てるなあって思っていたら なんと!偶然、pooh-tontonさんに聞いたらまさにその病院の院長先生だった! その病院は、鳥取にある「野の花診療所」 がん患者さんをはじめ、内科での本当に町医者的な診療までこなす、ホスピタリティあふれる 診療所だそうだ。 徳永先生は、その大病院でのやり取りで満足できなかったのでしょう。 病院を開設されていたのですね! 私の知り合いは、そこへ岡山からボランティアで時々ピアノを弾きに行かれてるのでした。 なんか、うれしい偶然でした! 「野の花診療所」 ターミナルケアにすぐれた暖かい診療所らしいです・・・・・ http://homepage3.nifty.com/nonohana/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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