2005/05/06(金)23:35
ひとつしかない地球。
Swiat jest pelen ludzkich lez
wiele oczu ciagle mokrych jest
kolor skory dzieli znow...
世界は人の涙であふれてる
たくさんの目が涙に濡れている
肌の色がまたも世界を割いている・・・
↑は宮沢和史の「ひとつしかない地球」の一節。
4月のアースデイコンサートで歌われた曲らしい。
この曲をテレビで見たとき、とってもびっくりした。
だって、ポーランド語なんだもの。
島唄がポーランドで流行ってるのは知ってたけど、なんと宮沢がポーランドのロック歌手と共演してたとは。
この曲は日本語バージョンと5ヶ国語バージョンがあって、ポルトガル語、ブルガリア語、ロシア語、ポーランド語、日本語で歌われている。そして、曲の中で三線が使われている。
好きだったブルガリア。そしてポーランドを結びつけてくれた曲。更にこの曲は、沖縄やアースデイにもつながっている。
いや、ただの偶然なんだけど。
あまりにもピンポイントで私の思い入れのある場所をつなげてくれたものだから、この曲を聴けて本当にうれしかった。
その意味で、この曲は私にとって特別になった。
更に。ヨーロッパツアーで宮沢はアウシュヴィッツを訪れた後、ポーランドの小さな町、プシェミシルでライブをやったそうだ。これには、またまたびっくりしてしまった。
プシェミシルはウクライナの国境近く、田舎のとても小さな、けれどきれいな町。最後の旅行として私も友達と訪れたことがあって、その意味で思い入れのある場所。
川沿いに立ち並ぶ家々。町にはウクライナまで見渡せるタタールの丘があり、そこには十字架が立っていた。少し離れたところにはお城。町のなかには教会がたくさんあって、丘の方には修道院があった。
ここに住むことを決めた修道女は、一生そこから出ることはない。家族とさえも、壁越しにしか会うことができない。文字通りキリストと結婚し、一生を祈りにささげることを決意した女の人だから。
そんな話を聞いたときに受けた衝撃。
ちょうどこの日に行われたEU加盟の国民投票の結果。
最後だった友達とのおしゃべり。
そんな、いろんな思い出のある場所なだけに、ライブが行われたことを思うだけで、なんだか感慨深くなってしまう。
本当に本当に小さな町だけど、あそこには、日本人のピアニストが住んでいた。何かと日本とは縁のある場所なのかもしれない。
コシカ/ひとつしかない地球
http://www.five-d.co.jp/miyazawa/jp/koshka/