情報開発と利活用

2010/06/20(日)11:04

観光立国日本実現のための医療ツアー企画

参考情報(138)

翻訳者のためのメルマガで下記の記事を見つけました。専門分野が違うと難しいものですね。今回は医学論文についての内容でした。 「論文は、たいてい下記のような構成になっています。 Introduction(緒言) Methods(方法) Study Design and Eligibility Criteria(試験計画と選択基準) Data Collection and Follow-Up(データ収集と追跡調査) Study End Points(試験評価項目) Results (結果)以下は結果の中に含まれる項目 Baseline Study Characteristics(患者背景) Long-Term Outcome (長期転帰) 今回はある論文の方法の部分を和訳してみましょう。 Methods The Primary objective of this study was to compare the 9-to 12-month clinical outcome after coronary stenting with the sirolimus-eluting stent versus a standard stainless steel stent for treatment of patients with de novo coronary artery disease. This randomized, double-blind trial complied with the Declaration of Helsinki regarding investigation in humans and was approved for Investigational Device Exemption by the United States Food and Drug Administration (FDA), and all investigational sites received approval from their local institutional review boards. ★ 用語解説 ★ ☆ de novo coronary artery disease このde novo は previsouly untreated という意味です。「新規冠動脈病変」という表現が使われています。 ☆ Declaration of Helsinki これは、ヘルシンキ宣言 としています。一度その内容をネットで調べて読んでみましょう。 ☆ Investigational device Exemption (IDE) これはFDAの制度で、治験用に未承認の医療機器を販売・出荷することを特別に認めるもので、「治験医療機器に対する一部規則の適用免除」などと訳されています。 ☆ Institutional Review Board (IRB) これは、施設内審査委員会 ですね。 ★ 和訳例 ★ 方法 今回の研究の主な目的は、新規冠動脈病変に対して、シロリムス溶出ステント、または従来のステンレススチール製ステントによる治療が実施された患者の9-12カ月後の転帰の比較だった。試験は無作為化二重盲検試験とし、ヒトを対象とする医学研究に関するヘルシンキ宣言を遵守して計画し、米食品医薬品局(FDA)より治験医療機器に対する適用免除(IDE)を得た。各治験実施施設は、施設内審査委員会(IRB)による承認を得た上で試験を実施した。」 ここまでが引用ですが、やはり、餅屋は餅屋に任せた方が良さそうですね。私には歯が立ちません。日本では最近、観光立国の施策の一環としてでJTBなどでもインバウンド旅行の一つとして医療ツアーを企画して海外からお金持ちにもっとたくさん日本に来てもらおうという動きがありますが、通訳の問題で困っているようです。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る