以前のわたくしは(十年以上前ですが)、カロリーベース自給率に批判的でした。
「配合飼料が米国産だからといって、国内の畜産物を「国産」とみなさないのはおかしい。例えば、部品が外国からの輸入だからといって、国内生産の製品を国産とみなさないのと同じだ」
といったレトリックだったのですが、つまりはわたくしは「配合飼料は必ず輸入される」という前提で考えていたわけです。
グローバル脳でございました。まさか、穀物や肥料の原料が「輸入できない」時代が訪れるとは思ってもいなかったのです。
国民の食を守る。国民を飢えさせない。食料安全保障を真剣に考えるならば、見るべきは「カロリーベース自給率」です。
(主に)アメリカから配合飼料が入ってこなくなると、日本の畜産物の生産は困難になる。外国産の飼料に「依存」している食品は、カロリーベースで「自給」とみなしてはならないのです。
『食料自給率、微増38% 生産額ベースは過去最低63% 昨年度
農林水産省は5日、2021年度の食料自給率を発表した。カロリーベースでは38%で20年度の37%から微増した一方、生産額ベースでは63%で過去最低となった。ロシアのウクライナ侵攻を機に世界で穀物価格が高騰するなか、日本の食料の海外依存への懸念が高まっている。
自給率は「国内で生産された食べ物の量」を「国内で消費された食べ物の量」で割った数字で、カロリーベースは私たちが生きていくのに欠かせない栄養価に注目し、カロリー(熱量)を基準に算出。1965年度には73%だったが、その後、「食の洋風化」などの影響で下がり続け、過去10年ほどは30%台後半で推移している。
20年度はコロナ禍の影響で外食向けのコメ需要が減るなどし過去最低の37%だった。21年度は外食需要の回復でコメの消費が増えたほか、国内生産が増えた小麦の自給率が上がったことなどが影響して微増した。(後略)』
記事タイトル: 食料自給率は「命」に関わる問題
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