今回のコメ価格上昇には、様々な要因があります。
そもそも、長年の減反政策(今は、多少マシなものになっていますが、実質的な減反は続いている)と高齢化、そもそも「赤字産業」であることから、供給能力が落ち込んできた。
震災等で家庭が備蓄を始めた。
インバウンドによるコメの需要拡大。
大需要家(外食企業など)がコメ確保に走った。結果、最強のコメ商社である全農に「タマ」が無くなってしまった。
全農にタマが無いといった情報が知れ渡り、各卸商社が買い占めに走った。
生産の問題、流通の問題、需要の問題。全てが絡み合っている。
とはいえ、大本の問題は、減反政策により日本政府がわざわざ供給能力を削減する政策を続けてきた、という点に尽きます。
例えば、インバウンドの需要は、外国人が日本人と同じ量のコメを食べたとしても、消費量を0.5%拡大するに過ぎません。その程度の需要量でも、全体の需給バランスが崩れるほど「ギリギリ」のところにいるのです。
長年の政策のミスにより、ついに総需要に対し供給能力が不足するインフレギャップに至ってしまった。すなわち、サプライロス型インフレです。
『仕入れ価格は2倍以上に… 備蓄米放出へ“十分な量を出して”
コメの価格高騰が続く中、東京・世田谷区にあるコメの販売店では、先月からは仕入れ価格が去年の同じ時期と比べて2倍以上の水準で推移しているということです。さらに、卸売業者からはコメの確保そのものが難しくなってきていると伝えられているといいます。
政府は先週、コメの流通が滞っているとして備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示していて、この販売店は十分な量を出してほしいとしています。(後略)』
――――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 十年後に、日本のコメ農業は消える
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