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テーマ:頼むよ日本政府!(996)
カテゴリ:政治経済
改めて、物価上昇のインパクトは凄まじい。今回の日本の物価上昇は、輸入物価上昇が牽引するコストプッシュ型から、サプライロス型に移行する形で発生しました。コメの話は今さら言うまでもなく、建設ビジネスではゼネコンとサブコンの立場が逆転している有様です。
「最近はスーパーゼネコンがサブコンを接待でもてなしている」 といった事態までもが発生しています。数年前までは、考えられませんでした。
デフレ期には、経済も、政治も「沈滞」していました。国民はデフにより真綿で首を絞められるように凋落ハイウェイをノロノロと走り続けた。何となく、まずい、という感覚はあったものの、緊縮政権がダラダラと続いた。自分たちのために国家を変える、というダイナミズムが全く生まれなかった。
それが、コロナ禍後に地球規模のインフレギャップに入り、コストプッシュも加わり、物価が上がり始めると、全てが変わった。
国民は日々、目の前で物価が上がるのを見ている。とはいえ、緊縮財政の日本政府は適切な対策が打てない。結果、内閣支持率と与党支持率の双方が落ち込む状況になっている。
改めて振り返ると、緊縮財政とデフレーション(総需要不足)には相互依存的な関係がある。緊縮財政を推進すると、デフレは悪化する。デフレが悪化すると、政治的な沈滞ムードが深まり、やれることは、 「ムダを削る」 「財政健全化」 「プライマリーバランス黒字化」 ということで、緊縮財政の推進がむしろ促進される。結果的に、デフレが深刻化し、沈滞ムードが深まり、緊縮財政が推進される。
デフレも緊縮財政も、暗いんですよね。暗鬱とした未来しか想像できない中、国民が困窮し、国家が凋落していくにも関わらず、政権は長期化し、腐敗する。
それが、物価上昇局面に転換した途端に、激変することになった。 -------------------------------------------続く ---------------------------------------- 記事タイトル: 「国民殺し」に政治生命をかける男 ============================ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.05.20 05:56:21
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