60's wrangler 12MWZ
先日旧友と会う機会があり、服について色々尋ねられたのだが「あまり買わなくなった」と答えた。実際、ある程度の年齢になると服装の好みが固まってきて、流行から少し距離を置くこともあって「買い替え」でないとあまり服を購入しない。もちろんそこには住宅事情なんかも多分にあるのだが。さて、そんな中で久しぶりにデニムを購入した。60's wrangler 12MWZ都内某ファッション街にあるGEO系列のリサイクルショップで頭に「1」が一個抜けているのではないか、の2,900円で購入。サイズが小さいとはいえ、ミントコンディションでこの価格はなかなかない。定番の11MWZでない根拠はバックポケットに当て布がないところと、Levi'sでいえば505のようなテーパードのシルエット(13MWZはやや太め)。バックヨークにピスネームがないのは仕様なのかイレギュラーなのか不明。プラ製のパッチは真っ二つに割れているがしっかりと付いている。パッチはベルマークとレジスターマーク入りのタイプ。ジッパーは「PRENTIS」。これは私が所有している同じブルーベルグループの「CASEY JONES」のオールインワンと同じである。フライ部分の裏側に付くサイズ表記は28×32だが実寸は28.5×29位。チェーンステッチで裾上げされている。サイズタグの表記はプリント。トップボタンの裏側は銅(メッキ?)で「E3」の刻印。正直なところ、Wranglerのアイテムに関して余り知識がないので正確かどうかは若干怪しいところもある。まぁブロークンデニムになる前のもので、トップボタンが銅なので60年代のものであることは間違いなさそうだ。いずれにせよ、かなり安い買い物であったことは間違いない。詳細なコンディションとしては、折り目にそって若干色落ちしている以外はまったく色落ちもアタリもなく、糊だけ落とされている、という雰囲気。前オーナーが裾上げだけして(チェーンステッチなので日本のこだわりのショップに依頼したと推測)もったいなくて?穿くことなく手放したのではなかろうか。サイズからすると女性だった可能性も高い。アメカジ好きの彼氏に「安いから買ってやるよー」なんて言われて買ったけど穿く前に別れてしまって……なドラマを勝手に想像してしまうのも古着の醍醐味なのかどうかは知らない。いずれにせよ私が「ほぼ新品のヴィンテージデニムを驚愕の2,900円で購入した」のは紛れもない事実なのである。ロールアップしてブーツや革靴と合わせて穿きたいところだ。Wrangler(ラングラー)正規取扱店 SHOP110Wrangler(ラングラー)ジーンズ W1101-89 ジッパーフライ 11MWZ(ヴィンテージ ライダース) ARCHIVES アーカイブス 55s Model 11MWZ(1955年モデル) 89番色(ノンウォッシュ)【SBZcou1208】