4月29日、30日と、ぶらり東京にひとり旅をしてきた。
29日は朝4時に起き、盛岡へ。
自分の住む町は、日本で東京からもっとも時間的距離が遠い場所。
どんなに急いでも5時間はかかる。だから早起きしないと駄目なのだ。
東京に行くのは1年半以上ぶり。前は臨床心理士の資格試験のときだった。
田舎モノにとって、東京の街並みはなんだかCGの映像を見てる感じがする。
リアルなんだけど、リアルじゃない、そんな不思議な感覚で
車窓の向こう、高層ビル街を眺めていた。
初日の目的は東京競馬場に初めて行くこと。こんなに競馬が好きなくせに、実は府中も中山も行ったことがなかった。これはひどい。
本当であればディープインパクト旋風で盛り上がる京都に行きたかったのだが、ダービートライアルの青葉賞がある府中にした。
とにかく府中は広いの一言。府中の左回りの長い直線は、
我がホーム・盛岡競馬場に似ていると言われるが、とんでもないと思った。
比較するのもはばかれるほど、きれいで迫力のある競馬場だった。
ここは毎年、歴史が生まれ続けている場所。
ターフの美しい緑。直線に向かう4コーナーを見つめる。
この場所であの秋の日、大好きなサイレンススズカが天国に召されたのかと思うと、少しせつなくなった。
馬券の方は、何を間違ったか、ちょっと儲かってしまい、競馬場に来たときよりも財布が重くなってしまった。嬉しい誤算だった。
スピードの向こう側に行ってしまったスズカの幻影に後ろ髪をひかれつつ、
メインレースの余韻さめやらぬ府中を後にした。
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