桐生第一高校について。
甲子園出場が決まっていた桐生第一高校の現役野球部員が女子高生をレイプして逮捕された。それによって高野連、学校が出場の可否で騒動になった。そして今日、出場を認めるという決断が出た。たった一人の部員のせいで野球部の夢の舞台、甲子園出場が潰されるというのは本当にかわいそうだと思う。しかしレイプされた女性はもっとかわいそうだ。しかもレイプ被害は他にも何人かに及ぶかもしれないとのこと。それどころか今回のレイプ被害に直接関係なくても日本全国にいる多くの被害者がこの「出場決定」のニュースを聞いて、嫌な気持ちを覚えていると思われる。ただ野球部の他の部員の気持ちを考えるとすごく複雑である。行くも地獄、退くも地獄。彼らにとってはどっちにしろしんどい夏になる。俺個人の気持ちとしては出場は取りやめた方が良かったのでは、と思う。こんな気持ちのままで出場したのでは、一生、野球部員も、被害者も嫌な気持ちをひきずったまま生きていくことになるのではないか。連帯責任をとる必要はない、という声もある。しかし部活って確かに試合に勝つことも大切だが、それ以前にそういった「こころ」の鍛錬をする場でもあるのではないか。いらないところで「こころをひとつにして頑張る」と言いながら連帯責任を問われると、それは個人がやったことだから関係ないと逃げるのはどうも解せない。とにかく世間の目と同様に、本当に申し訳ないが、この高校を絶対に応援することは出来ない。そんな目で事の行く末を見させてもらおうと思う。