2008/07/21(月)18:59
ゲルマン君2号
週末は、ドイツから客が来ていた。
若手の化学の研究者で、アンソニーの研究室を見学に来たのだった。
以前の元祖ゲルマン君にはトラウマがあるので(ゲルマンその1、ゲルマンその2)、ドイツ人が泊まりに来ると聞いてひるんじゃったけど、なかなかの好青年だった。
2メートル近くはありそう。。。
車の助手席で、首を傾げないと座れない。
目はスカイブルーで吸い込まれそうだ。
ヘアスタイルは、さらさらで前髪がちゃんと降りてるお坊ちゃん風。
金髪にかなりの白髪がまじっているけど、年齢は32、33歳ぐらいだろう。
肌は白くて、頬がすぐに赤くなる。
長身、青い目、金髪、白い肌。。。
まさしくゲルマンの典型だな。
空港から直接来たので『もうポルトガル時間に時計を合わせたのか?』と聞いたら、『すでに合わせたよ。この時間の方が僕にとっては都合がいいんだ。ガールフレンドがスコットランドに住んでいるので、ポルトガルの時間と同じだから。。。』と顔を赤らめた。
彼女はスコットランドで研究をしているようだ。
彼は、ドイツ国内、カナダ、フランスなどを転々として、研究生活をして来たらしい。
その過程でガールフレンドと知り合ったんだと思うけど、二人が同じ場所にポストをゲット出来る確率って非常に少ないんだよね。
このような国際恋愛カップルって、研究者には多いと思う。
自分のキャリアを積んで行く、ポストをゲットするとなると、世界中を移動して行くのだ。
二人が研究職を続けて行く以上、二人で同じ場所で生活するのは難しい。
ポストをゲットするまで、世界中を彷徨う研究者は多いけど、そういうちょっと不安定な立場って、みんなが耐えられるもんじゃない。
アンソニーの所にも、彼よりも年上の女性の外人研究者が居るし、小さな子供を連れて3年、5年という単位でいろいろな場所で研究している人もいる。
お子様たちも、場所を点々とするのも大変だな。
ゲルマン君の彼女の方は、研究職を続けて行くがどうか迷っているようだ。
企業に就職するとか、そういうことらしい。
やっぱりね~。
どうなっていくんだろう、この二人。
アンソニーは、ゲルマン君2号のことを気に入ったらしい。
帰り際に、アンソニーは、私が密かに温めておいたヴィンテージのポルトワイン1本をゲルマン君にあげちゃったの。
私のなのに!大事に取っておいたのに!!
でもお酒の味の分かる男だから、アンソニーも彼にプレゼントしたかったのは分かる。
しょうがない。。。
ゲルマン君にも早く固定のポストが見つかりますようにと、おばちゃんは祈らずにいられない。
『Good Luck!』