テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:ポルトガル事情
ポルトガルでの初めての葬式は、義父の葬式(カトリック)だった。
悲しいのは当然なのだけど、ポルで初めてのことだったので興味津々で観察してしまった不謹慎な私。 お義父さん、ごめんなさい。 気が付いた点を、記してみたいと思う。 弔問客の服装は結構ラフ。 皆普段着だ。 若い人は、ジーパンやジージャンなんていう人もいた。 洋服の色もそれぞれ。 まあ、さすがに暗い色の洋服は着て来るけど、中にはペパーミントグリーンを来た女性も、、、 あの村は、未亡人も多いので、日頃から黒尽くめの衣装を着ている老女も多いけど、日本みたいに、きちんとした喪服なんて着ている人はいなかった。 弔問客は、花束または墓地で使うキャンドルを持って来る人が多かった。 お金を包んで来る人は誰も居なかったけど、隣村では花束の代わりにお金を包んで来る人もいるらしい。 地域によって習慣が違うようだ。 でも、埋葬された翌日には大量の花束が墓地横のゴミ箱に捨てられているようだから、その分お金をあげた方が家族の助けになるのではないかと思うのは、私がリアリストすぎるからだろうか。。。 お悔やみの言葉をそれぞれ言うけど、「これが人生なのよ。」みたいな事を言う人が多かった。 義父の年齢的にも、もっともな言葉だと思う。 村には、墓地が一カ所しかないので、亡くなったら皆あそこに埋葬されて、ご近所さんになる訳だ。 お義母さんは、自分の両親が眠っている場所を空けて(つまり掘り起こして)、夫を埋葬したかったようだ。 しかし、あの場所は代々ファミリーが埋葬されていて、どうやら混み合っているらしく、掘り起こしたらお義母さんのお母さんの棺桶(13年前に他界)が地上近くにそっくり残っていたようで、断念せざる終えなかった。 お義母さんのお母さんの棺桶の下には、お父さんの棺桶があり、その下には。。。 ひえ~。。。 って感じで混み合っているようだ。 で、お義父さんの両親がずいぶん前に亡くなっているので、その墓地を空けることになった。 さすがに何も残っていなかったようで、一件落着したのだけど、棺桶を埋葬するのも大変だ。 今回、その墓地を掘り返す深さを「ダブルで。。。」と家族が頼んでいた。 つまり、もしお義母さんが後に続いたら、お義父さんの上に棺桶を乗せるわけだ。 その為に、ダブルの深さで掘ったのだ。 ひい~。。。 ダブルって、ウイスキーじゃないんだから。。。 そんなやり取りを聞いて、私は火葬にして欲しいと思った。 ミサの最中の居心地の悪さと言ったらなかった。 カトリックじゃないから当たり前だけど、ミサの内容が何も分からないからだ。 周りをきょろきょろ見ながら、皆から一歩遅れて立ったり座ったり。 挙動不審な私。 うーん、もし私が自分の死亡時にこのようなミサの中に居たら、訳が分からず路頭に迷うことになるな~。 天国に行けない。 あ、でも生前の行いからすると、地獄行きかもしれない。 となると、一気に地獄に突き落とされるから、迷う事は無いか。。。 ちょっとホッとしたりして。 まあ、私はカトリックじゃないからこんなミサを受ける事も無いんだけど、ちょっと想像して可笑しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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