私もやっぱり日本人。
先週の事なのだが、アンソニーは非常に忙しい日々を送っていた。大学改革が行われるらしく、今まで4年間教育だったのが、3年間に短縮される。これに、合わせて、今までのカリキュラムを、大幅に変えなくてはならない。どの学科も、文部省に出す書類作りで、てんやわんやの大騒ぎだったようだ。週末がなかった人たちもいたのではないだろうか?彼らの学科では、頑張って週末までには終わらせようということで、平日、朝早くから遅くまで働いたようだ。私も、被害者。夜遅く帰って来て、夕食。次の日、彼は早いので、すぐ寝なくていけない時間となっている。翌日、早く出勤。一人で、長く寝る事も出来ず、やはり起きてしまう。先週は、すっかり寝不足。そんな中、リスボンに行かなくてはいけない用事が出来た。駅に車を置いて、電車に揺られる事30分。私は、そういう僻地に住んでいる。帰り道、座席をゲットした電車の中で、どうしても眠くなった。まぶたが重い。天気がよく、ぽかぽかしているせいもあった。あー、これで寝たら気持ちいいなー。車に乗っていて、こんな眠気がさしたら、危ないなー。などど、考えていたら、電車の中で、寝てしまったようだ。がくっ!と、頭が落ちたと同時に、あわてて起きた。何か盗まれていないか、確認。バックは、胸に抱きしめて寝ていたようだ。足元には、中華食材の袋があったが、無事だった。あと、よだれがでていなかったことを確認した。帰ってから、この事をアンソニーに話したら、『小町も、やっぱり日本人だね。』と、言われた。彼が考える日本人とは、『電車の中で寝る』習性があるということだ。こちらでは、そういう光景は、あまり目にしない。彼が、日本に行った時に、びっくりしたこと。『電車の中で、隣の人にもたれかかりながら、熟睡していた人が、駅に到着すると同時に、目を覚まし、今まで寝ていた事が嘘のように、行動を開始する。』電車に乗ると『みんな、寝てる!』と、アンソニー。まあ、目をつぶっているだけの人も多いとは、説明したのだけど、、、通勤に時間がかかる、お疲れ気味の日本人の姿が、そこにあるのだ。