ホテルでの朝食は、美味しかった。
茶粥は、土鍋に用意され、おかわり自由。
お粥大好きの私なので、
白いごはんもあったが、お粥をひたすら食べる。
お豆腐も上物だった。
さて、支度をして、さっさとお出かけ。
市内の道路は混み合うので、車はホテルに預けっぱなし。
土日祝日は一日停めて、1,000円。
地元のタクシーの運転手さんに言わせると、
『なんぼなんでも(高すぎる)』らしいが、
観光地って、そんなものだ。
春日大社までは、歩ける距離だけど、
じじばばがへたるので、タクシーに乗る。
猿沢池から、昼間の興福寺を拝んでから、
春日大社の二の鳥居まで乗せてもらう。
ここらあたりも、鹿の聖地。
早速、鹿せんべいを買って、鹿様に進呈。
同じ鹿でも、地域によって、いろいろだ。
北海道の鹿は、完璧に野生児。
それに引き換え、奈良の鹿は、さすが都にお住まいだけあって、
品というか、風情がある。
最悪なのが、宮島の鹿で、
食生活が悪いのか、性悪なのがいて、
買ったばかりのお土産を奪い、買い物袋ごとムシャムシャ食べる。
そして、同じ奈良にお住まいでも、
春日大社付近の鹿は、あんがい飢えていて、
お辞儀をしながらせんべいを食べるが、
東大寺近の鹿は、満腹なのか、
「ふん、また、せんべいか・・・」という、冷めた視線だった。
田舎暮らしと都会暮らし・・・といったところか。
さて、鹿のことを色々考えながら登っていくと、
春日大社の南門があり、
ここをくぐると、中門・御廊がすぐそこ。
売店?には、
名物の鹿みくじが。
じじが、屋根を葺き替えるための木の束に、ご寄付?をしたら、
「どうぞ、みなさん、中にお参り下さい」と言われ、
ひとり500円の拝観料が要らなかった。
3人以上いたら、お得です。
御廊には、たくさんの燈篭がさげてあって、
とても綺麗だったし、
さすが藤原氏の氏神さんだけあって
ありがたい感じの空気が漂う。
ご本殿には、
二礼二拍手一礼で、お参りしたが、
お願いしたいことは山ほどあったので、
「万事よろしくお願いします」と欲張ったことを言ってしまった。