大正生まれの大ばばの手と知恵を借りて、
ダッフィーとシェリーメイのゆかたを製作中。
土曜の夕方からと、
日曜の午前中で完成するだろうと、
甘い読みはもろくもはずれて、
二人のゆかたは、
どちらも中途半端の状態で時間切れ。
やはり、
寸法のバランスが人間をそのまま縮尺すればいいわけではないので、
測っちゃ縫い、
着せて見ちゃ縫い、
慣れない手縫いで、
製法も洋裁とは違うし、簡単にはいかなかった。
持って帰ったものの、
衿付け自分でできるかな~。
縫っている間、
色々、昔の話を教えてもらった。
ギャップを感じたのが『洗いはり』という言葉。
言葉は知っていたが、
よそ行きの着物をほどいて洗い再び仕立てることだと思っていた。
よそ行きだけでは、なかったんだね~。
昔の日本人は、
今では想像できないほど、着物を汚れるまでとにかく着て、
ほどいて、布に戻してから、
洗って、ノリをつけて、板に張って乾かして、
再び、縫っていたらしい。
マジで?
なんで、そのまま洗わんのん?
大ばば曰く、
丸洗いなんてしたら、ぐちゃぐちゃになる・・・そうだ。
何日、着るのかは、
汚れの程度というよりも
経済力次第だろうが、
おそらく、ひと月ひとりにつき、2~3回は着物を縫っていたということだ。
家族が多いと、下手すりゃ毎日が和裁の日々だよ。
ひょえー。
昔の人だって、不器用さんはいたでしょうに、
否応なく、縫わないといけないんだね。
間違いなく、
家事労働の中で、一番進化しているのは被服の分野だわ。
今の時代だったら、
少々ぼんやりしていても、
飯も食えれば、服も着られる。
その分、新しい問題も発生しているだろうけれども、
それを差し引いても、
いい時代に生まれ育ったものだと、感謝です。
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Last updated
2012年07月23日 11時12分29秒
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