BARで描く絵日記

2010/03/10(水)21:26

四国周遊その二 土佐の夜

イベント & 旅行記(143)

 旅館の夕食には大皿に盛る皿鉢(さあち)料理もあったけんど、安いツアーに相応して隙間の多い皿じゃった。カツオのたたきなんぞ今じゃいつでもどこでも食べられるき、特に感激もありゃせん。  海を見ちょらんき、はるばる土佐に来たという実感がまだわかん。  となれば、昼には昼の観光、夜には夜の観光に、出かけぬわけにはいかんちや。 「おまんも行くが?」 とかみさんに聞けば、 「うちも行くちや」 言うき、雨の中、二人ではりまや橋までで出かけた。  事前調査で目星をつけちょったのは、はりまや橋のすぐそばにある「BAR CHARI CHARI」。あるミュージシャンの名前と店の前にあった自転車からヒントを得て、覚えやすい名前として閃いたんだそうじゃ。  狭い店内には、5,6席のカウンターと4人座れるテーブル席。急な階段を上ると、2階には個室とトイレがあるらしい。  初めはちっくと愛想がないにや、と思われた30代くらいの店主であったけんど、飲んでるうちにお互い馴染んできて、土佐のこと、絵のこと、酒のことなど色々話したが。お隣の男性のお客さんは市内に店を出している美容師だそうで、こういう技術系専門職の人の話は面白いにや。  地元の人たちと生で話していると、ようやく土佐に来たぜよっ、という実感が湧いてきちゅう。  サイドカーは、60mlか、カクテルグラスが満たされないのは見た目がさみしいけれど、味はまっこと旨いにや。サイドカーが旨い店は信用できるき。良い店を見つけてよかったっちゃあ。      次回のためにお勧めBAR情報ももらったき、しめしめ。とはいえ、生きちょう間に再び土佐を訪れる機会があるろうか・・・。      外に出ると風も強うなっちょった。  花の少ない季節、雨に濡れた木蓮が妙に色っぽいちや。そこで一句。    木蓮やちっくと酔うた土佐の夜   パブデ・ピカソ

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