BARで描く絵日記

2011/08/15(月)23:33

大切岳

夏休みの自由研究(11)

 猛暑が続いてます。  お盆で空いた道路を走っていると、東の空に何層にも重なった笠雲とボコボコな積乱雲がアーベントグリューエンに燃えていました。桐生あたりでしょうか。  いつものようにLVへ行って、一杯目はフローズンダイキリ。  槍ケ岳風に盛ってくれたんだね。大切岳とでも名付けましょうか。子供のころに砂浜で作った砂上楼閣のように、あるいは4分の1に切ったスイカに掘ったトンネルのように、ストローで崩しながらすすりました。     すするにつれて、何億年を一気に早回しするように、どんどん崩壊していきます。これも時間の相対性。酔うほどに時間の経過が加速するのに似ています。  いつのまにか、小笠原諸島になり、沖ノ鳥島になり、最後は水も涸れて静かの海・・・カクテルの一生は星の一生のようでもあります。  マッカランのあと、店の前の黒板に書いてあった本日のお勧めの中から、若鮎のから揚げとベリーAをいただくことにしました。  ほろ苦さも甘さも酸味も、どれもがほどほどに抑制されて危ういバランスを保っています。くぅ~、わらながらナイスな選択ですね。想像していた以上に絶妙なマリアージュでした。     まだ絵に色が付けられていないのが残念です。色は想像してみてください。  まさに、日本の夏って感じでしたよ。線香花火を追加して描いてみましたが、風鈴だの蚊取り線香だの蝉だの蚊帳だの井戸水で冷やしているスイカだの薄いカルピスだのぺリぺリむける日焼けのあとだの、いろんな色彩や匂いや感触がよみがえってきます。  明日から夏休みで、山形の実家に行ってきます。終業式にぴったりな気分で飲めた、いい夏の夜でした。月がまぶしくて流れ星は見えそうにないけどね。

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