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学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<大学受験の学習計画4>

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 <大学受験(理系)の学習計画(2学期)>


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 夏休みに予定通り学習が進んでいる人は、2学期に学校でおこなわれる
模試や勉強に少し余裕がうまれているかもしれません。


 しかし夏休みの学習が思うようにはかどらなかった人は、この時期、
少しあせりぎみなのではないでしょうか。


 この2学期は、平日4時間、土曜日6時間、日曜日8時間の学習時間が
とれるとすると、1学期と同様に、約560時間ほど勉強する時間が、
ある事になります。夏休みが約330時間程度の学習時間ですから、まだ
まだ挽回のチャンスは残っています。


 さて、それではこの2学期の学習科目と学習時間、さらには勉強のコツや
学習内容についてみていくことにしましょう。


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1、 学習科目と学習時間
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 まずこの2学期に学習をおこなわなければならない学習科目と、その
学習時間の比率についてみてみます。


 
(1)英語:数学:理科:国語:社会=2:2:2:1:1

(2)英語:数学:理科:国語:社会=1:1:1:1:1


 基本的にはこの2学期には、(1)の英・数・理が2に対し、国・社が
1の比率で学習するのがよいでしょう。しかし夏休みにしっかり英・数・理の
学習が終わっている人であれば、(2)のように5科目を均等に配分し、
学習していくのもよいと思います。


 夏休みの各自の学習の進みぐあいによって、2学期の各科目の学習にかける
時間が、それぞれ変わってくるのはとうぜんです。


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2、 各科目の学習内容と学習のコツ
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(1) 英語---------------------------------------------------------


 すでに夏休みには「基礎英文問題精講」、「標準英文問題精講」、(旺文社)や
「ビジュアル英文解釈」(駿台文庫)などを使って、英文読解に入っている人も
いると思います。


また英文法は新たに「新・英文法頻出問題演習」(駿台文庫)や「大学入試英語
頻出問題総演習」(桐原書店)などを使い演習し始めているかもしれません。


 2学期の学習は、これらすでに手がけているテキストを繰り返し学習するのが
よいでしょう。夏休みに終えた学習も含めて、この2学期はそのテキストで、
3回は繰り返し学習するようにします。このほか夏休みから手がけている
センター試験演習も繰り返し復習していきます。


 そしてこの2学期に新たにはじめる英語の追加学習は、リスニング対策と
英作文対策です。


 リスニング対策として、「パーフェクトリスニング 実践編」(駿台文庫)や
「英語リスニング対策 差がつく編」(旺文社)、「CD2枚付 大学入試
リスニングの点数がおもしろいほど取れる本」(中経出版)などがあり、
それらを使って学習するとよいでしょう。


 また英作文対策では、「入試英作文攻略の新技術」(桐原書店)や「英作文実践
講義」(研究社)、「竹岡博信の英作文(原則編)がおもしろく書ける本」(中経
出版)などを使うとよいでしょう。


 このようにこの2学期には、今までの英語学習のほかに、新たにリスニング
対策と英作文対策を加えていく事になります。


(2) 数学-------------------------------------------------------------


 数学は、まず夏休みから実施している解法パターンの暗記を引き続き
行なう事です。それには、数1・Aから数3・Cまで青チャートや黄チャート
「解法と演習」(数件出版)を暗記用参考書として使います。stepAやstepBの
例題は丸暗記していくようにしましょう。


 次におこなうのが数学演習です。センター試験演習はすでに夏休みから
取り組んでいると思います。ここではそれに加え、「1対1の対応の演習
シリーズ」(東京出版)や「やさしい理系数学」(河合出版)などの演習本で、
暗記した解法パターンが身についているかどうかのチェックをしていきます。


 このように数学は暗記と演習を繰り返し行なう事で実力がついてきます。


(3)理科---------------------------------------------------------------


 (物理)-----


 物理は数学と同様により多くの解法パターンを知らなければなりません。
夏休みと同様に引き続き、参考書による解法パターンの暗記と演習本での定着が
必要です。


 基本演習本としては「実践物理1・2重要問題集」(数件出版)や「橋本淳一郎の
物理 解法の大原則―試験で点が取れる」(学研)、標準演習本では「橋本の理系
物理1・2頻出問題解法―入試で点が取れる」(学研や「新体系物理1・2」
(教学社)などがあります。そのほかには「前田の物理」(代々木ライブラリー)
がおすすめです。


 どのテキストも2,3回は繰り返しおこなうようにします。繰り返し学習に
より解法パターンを記憶に定着させるのです。これは受験でよくでてくる同じ
ようなパターンの問題に対応させるためにおこなうものです。


 (化学)-----


 夏休みに教科書を復習し、基礎ができている人は参考書として「化学1・2の
新研究―理系大学受験」(三省堂)をおこなうとよいでしょう。標準の演習本
として「実践化学1・2重要問題集」(数件出版)や「化学1・2重要問題精講」
(旺文社)などがあります。その他、ハイレベルな演習本として、「化学1・2の
新演習―理系大学受験」(三省堂)があります。


 これらも物理同様に繰り返し2・3回はおこなうのがよいでしょう。
そうすれば解法パターンがより記憶に残る事になります。


 (生物)-----


 化学同様に、夏休みに一通り教科書で基礎が確認されている人は「チャート式、
要点と演習、生物1・2」(数件出版)で暗記を開始します。演習として「生物
1・2基礎問題精講」(旺文社)や「標準問題精講」(旺文社)を使うのもよいでしょう。


 これらのテキストは何度も学習し、事柄を記憶していくような暗記学習になります。
2・3回は学習するようにしたいものです。



 (4) 国語------------------------------------------------------------------


 国語は理系をめざす人にとって、あまり得意な科目ではないのかもしれません。
しかし受験科目にある以上は無視するわけにはいきません。それでここでは最低限
おこなっておいたほうがよい勉強法を示します。


 また学習時間の比率は現代文:古文;漢文=2:3:1くらいがよいと思います。


 (現代文)------

 国語の出題傾向を青本や赤本でまず確認します。そして参考書として「田村の
やさしく語る現代文」(代々木ライブラリー)「「システム現代文解法公式集」
(水王舎)を使用し、問題の解法のしかたを学ぶ事です。


 (古文)--------

 古文は単語を覚える事と文法を知る事です。単語を覚えるのに「ゴロで覚える
古文単語ゴロ565」(アルス工房)や「標準古文単語650」(桐原書店)などの
単語集を使います。


 文法書は「富井の古典文法をはじめからていねいにー大学受験古文」(ナガセ)や
「土屋の古文講義―代々木ゼミ方式」(代々木ライブラリー)などを使うとよい
でしょう。


 (漢文)-------

 漢文は「田中雄二の漢文早覚え速答法―試験で点が取れる」(学研)や「飯塚漢文
入門講義の実況中継―大学入試」(語学春秋社)などを使うとよいでしょう。


(5) 社会-----------------------------------------------------------------


 (日本史)------

 まず赤本・青本で志望大学の出題傾向をさぐり、学習は教科書からはじめます。
教科書「詳説日本史」(山川出版社)を2・3回繰り返し学習するのがよいでしょう。
参考書は「詳説日本史研究」(山川出版社)を使います。


 (世界史)-------


 世界史も日本史同様に、まず志望大学の出題傾向を赤本・青本で探ります。
そして教科書「詳説 世界史」(山川出版社)を2・3回繰り返し学習します。
さらに「30日完成スピードマスター世界史問題集 世界史B」(山川出版)や
「青木世界史B講義の実況中継―問題演習1」(語学春秋社)などの演習本で
仕上げます。


 (地理)------


 まず志望大学の出題傾向をチェックした後、教科書を2・3回繰り返し
学習します。参考書は「理解しやすい地理B」(文英堂)、演習本は
「地理B標準問題精講」(旺文社)や「30日完成スピードマスター地理問題集
地理A・B」(山川出版社)を使えばよいでしょう。


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 以上の学習を、この2学期の約550時間の学習時間の中に盛り込みます。
2学期も、学習はまだ英語・数学・理科に重点をおいていますが、ここからは
国語と社会の学習も同時にスタートを切っていかなければなりません。


 平日4時間、休日7・8時間の学習では時間が少ないと感じる人は、さらに
勉強時間をふやす必要があるかもしれません。また英語、数学、理科の学習時間は
けずれないので、国語と社会の学習を最低限にし、自分なりに時間配分を工夫して
みるのもよいと思います。
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