<学習計画の準備>-----------------------------------------------------------------------------<学習計画をたてるときに知っておきたいこと> ----------------------------------------------------------------------------- 学習計画をたててはみたものの、計画に無理があり、計画通りに進まない。 また効率が悪く成果も出てこない。そんなことにならないために、あらかじめ 知っておくと得な事について2,3回書いていきます。 ----------------------------------- 1、 小目標の効果 2、 規則正しい生活リズム 3、 週の時間の使い方 4、 似たものどおしはマイナス効果 5、 授業の活用 ------------------------------------ ------------------- 1、 小目標の効果 ------------------- 理想は高くても、達成目標は近くに設定するほうがやる気が出てきます。 テニスの初心者に最初から高度なプロと同じフォームで、同じテクニックを 教え込もうとしても、やる気は起きません。しかしアマチュアがおこなっている フォームと技術を少しずつ教えれば、上達が実感でき、やる気がおきます。 これと同じように、現在成績不振な人に100点をめざせといっても無理な 注文です。それより少し努力すれば、自分にとどきそうな目標を持つほうが、 やる気を最大限に引き出せます。 例えば最初に問題集を一冊わたされて、最初から基礎・発展・応用と順番に すすめるように言われても、なかなか進まないものです。しかし今日は基礎を 2ページ、明日は3ページというふうに、小目標を設定すればやる気は持続し 学習は進んでいきます。すると積み上げ効果があらわれ、勉強はどんどん進んで いきます。 つまり学習計画をたてるとき、大目標をたてて計画倒れにならないよう、 小目標をたてるのがよいのです。そしてそれを積み上げていくことが大切なのです。 結果的に、この小目標の積み上げが、大目標の達成につながります。 -------------------------- 2、 規則正しい生活リズム -------------------------- サラリーマンや学生は生活リズムが一定しています。そして家庭、学校(職場)、 睡眠と大きく3つに分かれています。一日は8・8・8に3等分されるのです。 学習計画をたてるとき、このうち学校(職場)、睡眠の8・8は除きます。 そして残りの8時間のうち、食事、入浴、休憩、トイレなどに必要な時間も のぞきます。これらを差し引くと、学習にあてられる時間は約4時間です。 この4時間を集中して学習できるように、自分の学習計画をたてるのがベストです。 このように生活リズムを一定にするほうが、学習効果は高まります。 試験前に睡眠時間を削ったりすると、一時的には学習効果は出ているように 思います。しかし実際は、体調面だけでなく生活リズムも乱れ、学習効果も マイナスになってしまうのです。 長時間勉強をするなら、なるべく土・日の休みの時間にとるほうが、学習効果は 高まります。ふだんの学校にいるときの8時間を、この休みの日に有効に使える よう、学習計画をたてればよいでしょう。 ----------------------- 3、 週の時間の使い方 ----------------------- 新学期やお正月などは初頭効果といって、やる気が出てくきます。しかし週の 初めの月曜日は、ちょうどこの逆になってしまう事が多いものです。週の初めの 月曜日はやる気がでにくいのです。 一般にサラリーマンの月曜病はよく知られています。それと同様に中学生・ 高校生にも同じことが起こっているのです。 なぜそうなるのかというと、新学期やお正月は、これからの期間が長いため、 希望がわいてきやすいのです。しかし月曜日は一週間と期間も短く、また先週も つらい事を経験していれば、今週もまたかという気持ちになってしまいます。 そのためやる気がおきない事が多いのです。不登校が一番多いのも月曜日です。 また木曜日も要注意の日です。これは週の中だるみから、やる気がなくなって しまうのです。 従って月曜日や木曜日には無理せず、得意科目や漢字。英単語、歴史年表や 計算などの単純作業をおこなうようにします。この日は自分の不得意科目や 難問題などは避けるのがベストです。 月曜病の対策として,日曜日はその週の予習などをおこなう勉強する日と決めると よいでしょう。そして遊ぶなら土曜日と決める事です。その週の予習をすることで、 月曜日を待ち遠しいという気持ちにさせる事です。 このように学習計画をたてるとき、月曜日や木曜日はちょっと注意したほうが よさそうです。 --------------------------------- 4、 似たものどおしはマイナス効果 --------------------------------- 重畳効果とは似たものどおしは、印象が同じなので、どれがどれだかさっぱり わからなくなってしまう、この事を言います。これは同じ科目をずっと続ける事は、 大変損になる事を意味します。 例えば、数学だけを丸一日続ける事は、重畳効果が働いて、努力した割りに能率が 上がらないということになるのです。 そうならないために、一日の科目配分は主要3科目を必ず入れたり、文系科目と 理系科目を混ぜるのがよいのです。 単語帳も単に英単語帳とするだけでなく、その単語帳に1ページ目は漢字、 2ページ目は古語、3ページ目は歴史年表などと配列を多彩にすると、重畳効果を 減少させる事ができます。 つまりマイナス効果をうむ、似たものどおしの長時間学習はさけるほうがよいのです。 ----------------- 5、 授業の活用 ----------------- 学習計画をたてるなら授業中心に立てるのがベストです。ここで言う授業は、 学校だけでなく塾や予備校での授業も含みます。そしてこの授業中心に予習復習を おこなう事です。 記憶の定着の観点から言っても、予習復習は欠かせません。一般に記憶を定着 させるためには理解科目で3回、暗記科目なら4回の復習が必要とされています。 そのため授業を切り離しての予習・復習は損であり、下手なやり方なのです。 予習だけ、復習だけしっかりおこなっても、労力のムダづかいになってしまう のです。 なぜかというと予習をしっかりおこなっている人は、そんなことはわかって いると、バカにして授業を聞いていません。そして重要な事を聞き漏らす事も 多いのです。 また復習をしっかりおこなう人は、家で復習するからと、授業を 軽視してしまっています。 これでは記憶の観点からして、重要事項の脳への定着が悪くなってしまいます。 脳は自分に関心のあることや、何度も繰り返し入ってきた情報を、重要と認識し 記憶しようとします。 つまり予習復習は完璧でなくてもよく、その中の重要ポイントを繰り消す事が 大切なのです。プラン作成時にはこういったことも知っておくことが大切です。 <数学の勉強のコツ>に移動する。 ジャンル別一覧
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