<模試の結果から>------------------------------------------------------------<模試の結果から> ------------------------------------------------------------ みなさんの手元には、夏休みや夏休み明けにおこなわれた模試の 結果が、すでに返ってきているのではないでしょうか。そして その結果を見て一喜一憂しているのかもしれません。 受験生なら夏に一通りの知識を身につけた後の模試なので、 結果は特に気になると思います。もちろんその結果に一喜一憂する 気持ちはわかります。 しかし一番大切なのは模試の成績表を見て、自分の現在の学力を 読み解く事です。そして自分の学力を把握する事です。 模試は点数だけを意識しても意味はありません。どのような種類の 模試で、どのレベルの人たちが中心に受験したかで成績・偏差値は 変わってきます。 マーク式の模試では偏差値62だけれど、記述式の実戦型模試では 偏差値48などということはよくあることです。これは単に自分の 学力レベルではなく、母集団のレベルが大きく影響しているの かもしれません。 また志望校の合格可能性判定を鵜呑みにしてしまうのも考え ものです。前回に比べ合格可能性判定があがっていたら、 学習効果があったと思えばいいのです。それよりも苦手分野を 冷静に見きわめることが大切です。 苦手科目は得意科目で挽回できると考えるのは危険です。 なぜなら得意科目の問題がやさしければ、他の人とほとんど差が つかなくなってしまうからです。 入試では得意科目と準得意科目をつくり、他は苦手科目をなくし、 平均以上に持っていくことが有利になってきます。入試で致命傷に ならないよう、苦手科目の克服に少し時間をさきましょう。 ------------------ (苦手科目の克服) ------------------ 1、 教科書の基本レベルを確実に -------------------------------- 基本は教科書。しかし苦手な科目だけに、読み返しても何が 重要なのかわかりにくいのではないでしょうか。 それならば大学受験生ならセンター試験の過去問、高校受験生 なら公立高校の過去問を数年分、現在1・2年生なら教科書準拠の 問題集をまず解いてみましょう。 教科書の内容が中心なので、間違えた部分を見れば、どこに 知識の穴があり、どう復習すればよいかわかるはずです。 2、 解けない理由を考える。 --------------------------- 答え合わせの際に、「知らなかったから解けなかったのか。」 「聞けばわかるが解けなかったのか。」の2つに分けてみます。 前者ならまだ用語や基本的な事項を覚えなくてはなりません。 後者なら問題をどんどん解いて経験値を高める必要があります。 3、 模試や入試にそった問題演習を ---------------------------------- あなたはきらいだからと、苦手科目を機械的な暗記で切り抜け ようとしていませんか。 しかし用語・公式の暗記を繰り返しただけでは、模試や入試での 得点には結びつきません。実力をつけるのには、実際にあった 問題演習が必要です。 ------------------------------------------ <模試の結果から学習ポイントを見つける> ------------------------------------------ よく解答解説を読むと「この答えだったらわかったのに」と思う ケースがあります。そんなあなたは勉強が単なる暗記だけで 終わっているのではないでしょうか。これは理解と演習量が 不足しているからです。 また英文読解や国語(現代文・古文・漢文)で成績が安定しない 場合は語彙力・文法力不足か、感覚にたよってなんとなく文を 読んではいませんか。 訳す際には品詞に気をくばる事が必要です。また現代文の問題は ほとんどの場合、答えが必ず本文中にあるということを認識して おきましょう。 また模試の問題には、選択肢も含めて頻出事項がたくさん でています。答案・解答解説を活用して何度も復習すると 学習効果は絶大です。 次に学習方法を決めましょう。 ------------------------------------------------- <模試の結果からどんな方法で学習するかを決める> ------------------------------------------------- まず分類する。 1、 自分で覚えるしかないこと ------------------------------ 単語・熟語・基本例文暗誦・漢字・用語の確認 2、 自分で考えたり、練習したりすること ----------------------------------------- 数学の基本問題演習・英文・古文の音読 3、 誰かに教わると早いもの ---------------------------- 英語・国語の読解問題、数学の応用問題 4、 誰かに教わる必要のあるもの -------------------------------- 英作文・小論文・各教科の論述問題 1、 2ははじめは誰かに教わったとしても、その後、 漢字なら自分でひたすら書いたり、計算なら数多く 演習したりしなければ、決して自分の力にはなりません。 3、4については、時間がかかりすぎたり、自分の力 だけでは理解不十分なことが多く、独りよがりな解答に なりがちです。そのため指導者をつけることも必要です。 あなたはこういうふうに分類し、教科書、参考書、 問題集、塾、家庭教師のどれで学習するのか決めると よいでしょう。 以上 <平均からの脱皮へ移動する。> ジャンル別一覧
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