<学習目標達成術>-----------------------------------------------------------<学習目標達成のための思考法> ----------------------------------------------------------- 新学期が始まりました。誰もが「ヨーシ、今度こそがんばるぞ!」 と強い決心をするものです。このように、物事の始めに、 強いやる気を起こす事を初頭効果といいます。 こういう時こそ、あなたはゴールをめざす思考法を身につけ それを実践してみるべきです。 来年、また桜が開花する春がやってきます。そしてその時、 満開の桜をさかせる事のできる人とそうでない人が出てきます。 この一年で1年間よくやったと思える人とそうは思えない人に 分かれてしまうのです。なぜこれからの1年間の間に人によって それほど差がついてしまうのでしょう。 もちろん全員が目標達成するという事は難しい。しかしそれに 限りなく近づけることはできるはずです。 そこで今日はあなたが他の人に差をつけられるように、 ゴール達成の思考法について少しアドバイスしてみます。 ---------------------------------------------------------- ------<思考法1>ゴールを決めてから事にあたる。---------- あなたが本を読むときは最初から読み始めて最後まで読み 終えたとき、それで読書という行為は完了します。 しかし勉強は先にゴールを決めてから、そのゴールに向かって 取り組む方が成果が上がるのです。 ただ漠然と現在の勉強に取り組んでいるだけでは、知識の 吸収も限られてしまいます。ところが明確な目標を持って、 ふだんの勉学に取り組むと知識の吸収力に大きな差が出てきます。 例えば受験生であれば、まず志望校を決める事です。そして その目標達成のために、自分が今何をしなければならないかを 考える事です。 もちろん計画をたてそれを実行したとしてもうまくいかない 場合もあるでしょう。しかしそうであっても、次に何を行なって いくべきか、その時点で修正計画をたてることができるのです。 ゴールへ向かう道は一つではありません。一つの方法で限界を 感じれば、次にいくつかの方法を試してみて、結果として自分の 目標により近づいていけばよいのです。 ------<思考法2>1にも2にも復習を行なう。 そして2度より3度くり返す。------------ 人間は忘れる動物です。人はつらい事、悲しい事や自分に とって都合の悪い事はいつかは忘れてしまうものです。 それだからこそ現在をはつらつと生きることができるのです。 実生活ではそうであっても、こと勉強に関しては、学んだ知識を すぐに忘れ去るわけにはいきません。 もともと人間は生活に必要な事や自分の興味・関心のあることは 忘れないようにできているのです。 そこで問題は「自分にあまり興味・関心のないことをどうすれば 忘れなくできるのか」という事です。 その方法は残念ながら繰り返し復習をする事しかないのです。 人間の脳は何度も入ってきた情報は重要なものと認識し、生活に 必要な事や自分の興味・関心のあることと同様に、ほとんど 忘れなくなるのです。 -----<思考法3>塾・予備校・家庭教師や 通信添削に頼りすぎない。--------------------- 確かに塾や予備校などの私的教育機関は効率的な勉強方法や、 各種試験に対し出題傾向にあわせた対策を効果的に提供してくれます。 しかしあなたはそれに頼りすぎない事です。逆にそれら教育機関を うまく利用するようにします。勉強はあくまで自分の学習に合わせた 計画にすることです。 それらを利用する事で学習の相乗効果を発揮させます。 模擬試験なども、単にその試験結果に一喜一憂するのではなく、 自分の学習のためのペースメーカーとしてそれを位置づけることが 大切です。 ---------<思考法4>明日の事は今日やること。------------------ 今日やることを引き伸ばさないためには、計画に従った生活をする 事が大切です。きちんとした計画を実行すれば、試験前も長期休暇も 順調なペースで仕上がります。 ただし計画は欲張らず、これだけは絶対やり遂げるというものに するのがコツです。 いやな事を引き伸ばそうとするのは人情です。しかしいやな事 だからこそ、早く済ませてしまわなければならないのです。 不得意科目だからこそ『今日』にすべきなのです。 昔の人はうまいことを言いました。『思い立ったが吉日』です。 明日やるべきことだからこそ、今日やらなくてはいけないのです。 明日の事を明日やろうと思っていると、そのままずるずるいって やらずに終わってしまうかもしれません。 つまり思ったことをすぐに実行に移すことが、生活のリズムと ペースをつくるうえで大切なのです。 ----------<思考法5>教材は各教科一冊にしぼろう。------------- 選んだ教材一冊に知識を集約して、ぼろぼろになるまで繰り返し学習 していきましょう。問題集は欲張って何冊も解く必要はないのです。 そんなことをすれば、必ず消化不良におちいり、どれも解き終えない まま終わってしまうということになりかねません。 間違った問題の番号には印をつけるとよいでしょう。2回目も その問題をまちがえたなら、さらにちがう色で印をつけることです。 人は同じまちがいを何度も繰り返します。そのため試験前には できなかった問題だけをくり返し解けばよいでしょう。 自分が選んだ一冊をボロボロになるまで解く事が、その教科を 得意科目に変える近道です。 -------<思考法6>問題を解いて、実践力を身につけよう。---------- 学習は基礎が大切なことは言うまでもありません。しかし基礎だけを 覚えこんでも問題を解かないとそれが身につきません。 問題を解きながら、覚えこんだ知識を整理し、定着させ、さらに問題に 解きなれて実践力・応用力を身につけていくのです。 どんなにポイントを頭に叩き込んだとしても、叩き込んだ知識を使って、 実際に問題が解けるようにならなければ、何の意味もありません。 覚えた知識を使える知識に変えていくには『問題を解く!』 しかないのです。 ----------------<思考法7>勉強は必ず毎日する。------------------ 毎日の予習・復習にしても試験勉強にしてもやらねばならないと思い つつ、しかしあまりやりたくないというのが本音でしょう。 そういうあなたはやりたくない気持ちとやらねばならないという 意識との板ばさみの状態にあるわけです。 しかしあなたは毎日、必ず勉強する習慣を身につけなければなりません。 『成績を伸ばすにはどうしたらよいか。』『志望校に合格するには どうしたらよいか。』その答えは簡単、毎日勉強すればよいだけです。 毎日しっかり勉強するようになれば、勉強についての悩みのほとんどは、 解決されていきます。逆に勉強しなければ、悩みはいつまでも解決されません。 もし勉強を始めなければならない時間になるとテレビが見たくなったり、 小説が読みたくなったり、携帯をいじりたくなったりしたならば、 そこから抜け出すためにはまずその行動をやめ、、机の前に座り、 教科書の1ページを声を上げて読み始める事です。 最初しばらくはまだやりたくない気持ちとやらなければならないという 意識の板ばさみ状態にあっても、30分もあればその状態も消え、 徐々にやる気が出てくるはずです。 <算数・数学のつまづき>へ移動する。 |