ミルンの種まき

2008/07/03(木)17:29

セロトニンやメラトニンは材料で・・・

栄養療法(28)

昨日の講演会で記憶に残っていることから少し・・・。 最近はセロトニンやメラトニンなどのことが注目されることが多いのですが、基本的な栄養の代謝を整えることがまずは大切なことだということです。 よく脳の病気といわれるにはこの物質が足りないと言われます。そしてセロトニンやメラトニンをサプリメントで補おうと思っている方も多くいらっしゃると思います。 実はこの神経伝達物質が感情をコントロールしたりバランスをとっていたりするわけなのですが、この物質を単体で補おうとすれば、いずれ脳で作られなくなくなるのです。ではどうしたらいいのでしょうか。そうなんです、材料として摂って初めて脳で作られるのです。 脳には血流関門が存在し、脳に影響がある物質は通しませんが、化学物質(薬)は脳にダイレクトに通過してしまうので気をつけないといけないのです。 本来ならば脳に必要な物質は脳内で作られるのです。 その材料というのはアミノ酸、つまりプロテイン(たんぱく質)なのです。 セロトニンもアミノ酸(L-トリプトファン)、ビタミンB6がないと合成しませんし、睡眠リズムを調整してくれるメラトニンもマグネシウムがないと合成しないのです。大まかには食事でタンパク質を取ればいいのですが、そうそう毎日多くは取れないものなのです。 そこでサプリメントとして摂るにはやはりプロテインとして材料を体にいれてやるわけなのです。またドーパミンやノルアドレリンといった興奮系をつかさどる物質もL-フェニルアラニン(アミノ酸)、葉酸、鉄、ナイアシン、B6、ビタミンC、カルシウムがないと合成しないのです。 そしてまたバランスを取るための抑制系のGABAもまた興奮系の物質がないと合成されないのだそうです。 つまり何が1番大事ってやはり材料としてのプロテインなのです。 お話の中に出てきた分子整合医学のカナダのホッファー先生はお歳をとっていらしてもいまだに1日2キロのお肉を食べられるそうです。 なかなか大量のお肉は食べられませんよね。でもなんとか脳内物質を合成するためにも頑張って取らないと・・・・。

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