ぷく@日和

2010/11/05(金)23:10

時代を超えて受け継がれるもの

ずっと行ってみたいと思っていた東京都庭園美術館に行ってきました 初めて行くので勝手に「庭園を唄うくらいだから世田谷辺りだろう」となんの根拠もなく思っていたのですが 山手線の最寄り駅は目黒 そこから山手線の内側に5分くらい歩くとそれはあります なにげに住所を見てびっくり ああ ここがうわさの白金台かぁ プラチナ通りとかあって 昔から住んでいる人は激怒すること請け合いのネーミングセンスです 苦笑 そこで今香水瓶の美術展を催しています 私はどういうわけか 昔っから瓶が好きで とりわけ手のひらサイズの美術品である香水瓶には目がありません なかでも立体的に凹凸が施され金箔の貼られた紙のラベルがちゃんと保存されているものは1900年代からのものですが 初めてそれをアンティークショップで発見した時は「私はこれを持って帰る!」と確信したものです それ以前の物はラベルはなく 瓶本体に切り子を施したり 色ガラスを被せたりして 蓋には銀や金の細工をし 中には量り売りの香水を入れていました じつは私はそれも とあるアンティークショップで見つけて連れて帰っているのですが  なぜかこっちの方がラベル有より高い! やはり時代分の値段でしょう 香水自体にも 昔は興味があったのですが 大体数種類に落ち着いて使い分けるようになり 心はまたアンティーク香水瓶へとうつろいつつあります しかしある骨董市でそれは見つかったのでした それは昔 香水瓶本体を美しくパッケージングしていた箱! 瓶に巻けず劣らず ラベルと同じように凹凸があり 手書きの絵が時代を映すようにアールデコ調で描かれています さらにアンティークでは必ずポイントの「状態」も最高レベル あうあうぁ~ これが私の物になるかと思うと(まだ買ってないのに ^^;) 幸せいっぱい胸いっぱいです それ自体は紙箱ですから瓶ほどの価格はしないですが それにしても「紙だよね!?」とは 必ず思うことでしょう こうして最初のラベル付きから箱まで10年近くの時間が経ちましたが それらは色褪せることなく手元にあります しかし今いろんなアンティークショップを巡っても 私が買えたような値段ではもう売っていませんし 見かけるのも稀になりました 今回の展覧会で集まった品々たちは香水の老舗ゲラン社やガラス制作の天才ラリックの会社からの提供などですが 私がこの世を終えても 生きていた時代に出会えたこのコレクション達は またどこかいいところで人々の目を楽しませていって欲しいと思います ※そういえばこの美術館自体も旧朝香宮邸で庭園はもちろん 内装もとんでもなく素晴らしい!のです 白の漆喰壁に部屋それぞれの磨りガラスの照明 マントルピースや空調設備をさりげなく隠す目隠しの細工はアイアンの彫刻で 1フロアーごとにモチーフが異なっています ほんとにもう色々あげるときりがないのですが とにかく静謐に美しくエレガントで 建物自体かすでに美術品だといっていいと思います 外からのみ撮影可なのですが 私の携帯 カメラ壊れてまして… ニャハ こちらからちょこっと見られます→ http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html

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