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ぱんくの爬虫類飼育記録

ぱんくの爬虫類飼育記録

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2025.05.18
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カテゴリ:爬虫類



去る5/13、我が家のリッジテールモニターのルビーちゃんが亡くなりました。死因は産卵の予後不良が原因の腎不全でした。


詳細について後程記述いたしますが、我が家で産卵トラブルで亡くなるメス個体は2匹目です。

​​​​​​

他の飼育者の方に話を聞いても産卵の予後不良で亡くなる生体が多く、自分自身の考えをまとめる為と他の飼育者の方への注意喚起のために本記事を書きます。


『リッジテールモニターの繁殖』


先ずリッジテールモニターの繁殖についてですが、
私の飼育データで見ると交尾から3~4週間程度、大体25日で産卵に至ります。






産卵床はプラスチックケースの上部をくり貫いたものを使用しています。土は湿らせた黒土にヤシガラを混ぜたものを入れています。


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産卵数は10~20個(我が家のケース)で年3~4クラッチ産卵いたします。クラッチの間隔は約2か月です。



産卵自体は2歳頃から可能ですが、若い個体は有精卵率が低く、2歳だと半分程度で、4歳までになると有精卵率は8~9割まで上がります。
※単為生殖の場合は、この1/2程の有精卵率です。


孵化率は2・3クラッチが一番高く、1クラッチが中程度、4クラッチ目になるとほとんど駄目になります。(体内の栄養を出し尽くして、間隔2か月程度だと回復しきらないのだと考えます。)


孵卵方法は湿らせたバーミキュライトで保管し、30度キープで100日程度、28度で120日程度で孵化します。ドイツの飼育書によると30度で性別は雄雌が50%程度の割合で孵化し、28度でメスが多く孵化します。(高温もしくは低温で孵卵した場合、オスが多く出る可能性あり※未検証)


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『産卵前と産卵後のケアについて


抱卵中は卵にカルシウムと水分を多く持っていかれる為、カルシウム剤と水分を多めに与えます。


水分補給については、モニターフィードにL型乳酸カルシウム剤を溶かしたものを使用するといいと思います。モニターフィードに餌付いていない場合は、卵黄を付けると嗜好性が上がります。
※なお10分の1に薄めたOS-1やポカリでの給水する方法もありますが、動物病院で確認したところ、あくまで人間用の製品なのでお勧めしないとのこと。使用する場合は自己責任です。



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エサはピンクマウスが栄養価が高いですが、感覚的に冷凍クロコオロギを与えた方が卵の状態は良好でした。これが栄養バランスの問題なのか、はたまたダスティングのカルシウムの効果なのかはわかりません。


ちなみに冷凍クロコオロギは、​「はいどあんどしーく」​さんの商品を私はお勧めしてます。


産後についてですが、生体は卵を産んでケソケソの状態です。体内は渇水状態に陥っているので、先ずは水を飲ませることを意識しましょう。ここでモニターフィードに餌付かせているととても役に立ちます。
ちなみに卵をまだ抱えている状態だと基本的に餌を食べません。

モニターフィードをふやかすときは水を多めに加えて柔らかめにするとともに、崩してモニターフィードの味がしみ込んだ水も併せて与えましょう。ここに卵黄を加えて伸ばしても良いと思います。

また産後すぐは腸内の状態が良くないため、レプラーゼなども入れるようにしましょう。


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『産後のトラブル』


ここからが本記事の本番になります。

冒頭でもお伝えした通り、私はメスのリッジを2匹を亡くしました。その経緯について下記に記載いたします。

​なお、ここから少しグロテスクな写真が出てきますので、苦手な方はここで読むのをお止めください。​
























​「スパイクのケース」​

スパイクは2020年に我が家に来たメスで亡くなったのは2023年で当時3歳でした。

すでに3クラッチ産卵しており、産卵はさせたくなかったのですが、9/1に4クラッチ目を産卵。結果、脱肛しました。


脱肛した写真。総排泄工に見えるのは卵巣と思われる。


早朝に発見、朝一で病院で処置をいたしました。卵巣を戻した後、総排泄工を縫合(排泄できるように両端のみの縫合)、抗生物質を投与し、経過観察しましたが、9/10に死亡いたしました。


解剖の結果、死因は内臓の壊死によるものでと推測されました。おそらく初期対応が悪かった為と思われます。なお、内臓の他の部分には全く問題はありませんでした。


その当時、産卵した卵が下記写真です。



写真だとわかりづらいですが、水分含有量が低く、石の様に硬くなっていました。
抱卵時の水分が足らなかったこと、また酷暑が続いていた為、渇水状態で卵が固く、産卵の負担になったと当時は考えました。


『ルビーのケース』


​ルビーは4/29に産卵、今年の1クラッチ目でした。産後も問題はなく、翌日には餌を食べ始め、楽観していたのですが、5/2の早朝に餌の吐き戻しと脱肛を発見。


その後は前回同様に朝一で病院にて同様の処置を実施。今回は発見が早かったのか最初の処置が良かった為か、その後の経過は問題はなさそうで餌食いも確認出来ました。


問題はその後です。


私が出張の為、家を離れていた4日で状態が急変しました。餌を食べなくなり、餌を吐き戻しました。妻の話だと排泄を試みているものの出来ていない様子とのことでした。


出張から帰宅後、翌朝すぐに病院に行き、抜糸を行いました。


総排泄工に尿酸が溜まっているものの外見上に問題なしとの判断でしたので、帰宅後に水分補給と総排泄工の尿酸除去のために温浴を実施しました。

​​
そしてその翌日の早朝、亡くなっているのを確認しました。発見した時、死後硬直はまだ始まっていませんでした。


その後、解剖を依頼(処置した病院とは別の病院です。)


結果は腎不全によるものとのことでした。当初は慢性的な水分不足による腎不全を疑いましたが、慢性的な腎不全に見られる兆候である肋骨の浮きなどが無く、上記の経緯から排泄が上手く出来なかったことによる急性腎不全であると判断いたしました。なお、スパイクのケース同様に他の内臓には全く問題ありませんでした。


『リッジテールモニターのメスの寿命について』


ルビーに関しては、排泄に異常があった時点で抜糸して、温浴による排泄を促していれば助かったのではないかと思いますが、これはもう言っても仕方ないことです。


前回のスパイクのケースから、産卵前から給水にはかなり気を使っていました。事実、卵の状態も問題ありませんでした。それでも脱肛した。これが何故なのかずっと考えていました。


いつもお世話になっているショップで相談したのですが、「そもそも多産のモニターは短命なのではないか?」という話がありました。


確かに年間4クラッチも産む多産の種ならば理解はできます。オスは長生きするけれど、メスは短命で、産卵させた場合は5年程度しか生きられないのではないか?と。


スパイクはその短い生涯で10クラッチ程産みました(無精卵含む)。ちゃんと数えたわけではありませんがルビーもその程度だったと記憶しています。


つまりメスのリッジのメスとしての寿命は5年程度、10クラッチまでなのではないのか?と(体への負担がありすぎるため)。これについては産卵数によるし、そのメスの体格にもよりますので一概にも言えません。あくまで自分の推測なので、もし何か情報などありましたらご教授いただければ幸いです。


なお解剖を依頼した​ヴァンケット動物病院​で話を伺いましたが、この状態(卵巣が出た状態)であれば卵巣は取った方がいいとのことでした。(一度出ると癖になって、再発する。)
※ヴァンケット動物病院は爬虫類に強い、とてもいい病院です。お勧めです。ちなみに何度も言うようですが最初の処置してもらったのは別の病院です。もちろん最初に処置してもらった病院が悪いわけではなく、通常であれば同様の処置になると思います。


万が一、出てしまった場合の処置としては、生理食塩水で洗浄して汚れを除去して、乾燥しないように湿らせてガーゼで患部を保護してくださいとのことです。その後は病院に予約ないし電話してその後の処置を相談してください。
※​生理食塩水とは? 用途や効果・作り方・各種輸液との違いについて解説


最後に


​正直、今回の一件はとてもショックでした。スパイクの時は自分の実力不足を痛感して、自分なりに勉強したり、同様のことが起きた場合はどうするかを想定して応急処置の道具も用意していました。(出張で家にいないのは想定外でしたが)


メスの寿命は5年と書きましたが、あくまで“メスとしての”寿命が5年です。卵巣を取って避妊すれば長生きできる可能もあります。


もし同様のケースが起こった場合で、その後の良好な結果が得られた、もしくは知見が御有りになる方がいらっしゃいましたら、ブログへのコメントでも​X(ぱんく@a_rhino_horn)​へのDMでも構いませんので、ご連絡いただければ幸いです。


以上、ぱんくでした。
​​​​​​​

ルビーちゃん、本当にいい子でした。俺は悔しい。






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最終更新日  2025.05.18 20:07:02
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