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ぱんくの爬虫類飼育記録

ぱんくの爬虫類飼育記録

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2021.06.06
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カテゴリ:爬虫類
前回のブログは・・・

餌食べなくなったオスのニシアフがフンフンしてるから、急に活発になったメスと一緒にしたら交尾したよー!!

ということで前回の続きです。


「交尾後、産卵に向けた準備」

交尾が確認されたのが、1/28。交尾後、大体2〜3週間で産卵するので産卵床を準備。
通常であればケージ内に産卵床を入れたタッパを入れるそうですが、産み散らかすリスクが有るため、床材すべてを産卵床に変更することに。




産卵直前に床材を変えると生体が戸惑う可能性があるため、早急にメスの床材をバーミキュライトに変更。
産んだ際にすぐに把握できるようにレイアウトもシンプルに変更し、カルシウム不足を防ぐためにペットボトルの蓋にカルシウム剤を入れて設置。

その後メスの餌食いが元に戻ったため、一日ごとの給餌に変更。

下記の写真は交尾後、カルシウムサックができたユキミ。最初カルシウムサックの存在を知らず、マウスロットになったのかと焦ったのは良き思い出。




交尾から19日後の2/15に産卵を確認。もうこれ以上ないくらいに露骨に土盛ってあったのでひと目でわかりました。(その後、2クラッチ目2/28、3クラッチ目3/16に産卵を確認。)





「産卵から孵化まで」

産卵を確認後は孵化の準備に。

まず卵に印をつけて、どちらかが上かわかるようにする。※孵化前に卵の上下が回転?反転?すると中の子どもが死ぬため。なお産卵後24時間以内なら大丈夫とのこと。
バーミキュライトを殺菌のために電子レンジでチンした後、ミニトマトのパックに穴開けたやつにバーミキュライトと水を1:1.1で混ぜて敷き詰める。その後、卵が置けるくらいのくぼみを作り、卵を置いて保管。
保管場所はエアコン管理している飼育部屋で行う。温度は大体26-32度で管理。




産卵の1週間後にペンライトでキャンドリングを実施、赤い線があったため、有精卵であることを確認(無精卵の場合、黄色。)

加湿は2週間毎に行っていたが、これは失敗でした。

2クラッチ目の産卵床の床材の量と水分が不十分であったため、湿度不足を招き、結果卵が凹んでしまい、その後加湿するも戻らず、ダメに・・・




その後、対策として、水分が十分な状態での重さを計測、1週間毎に重さを測り、不足した分の水を補充する方法に切り替えました。


「孵化」

そして遂に来たXデイ、2/15から75日後の5/1に最初の子がハッチ。(後の大福。頭出してるのはユベシ)




感動しました。妻からは「長男が生まれたときと同じリアクションしてるーwww」と笑われるくらいに。
「ニシアフリカトカゲモドキの教科書」に1-2ヶ月で孵化すると記載があるが、実際は2ヶ月半かかったため、正直不安しかありませんでした。自分の息子が生まれてきてくれた時くらい、生まれてきてくれてありがとうって思いましたね。


「最後に」

今回の記事はあくまで一飼育者が行った繁殖事例ですので、正解というわけではありませんし、必ずうまく行くわけではありません。繁殖したい、産卵したけど、どうしていいかわからないといった方の参考になれば幸いです。

最後に、今回の繁殖に関しては、駒込にある​レプタイルストア ガラパゴス​の二木さん夫妻に色々と相談にのっていただきました。オス親のくるみをガラパゴスでお迎えしたご縁からなんですけど、オーナーご夫婦含め、本当に素敵なお店なので是非皆さんにはガラパゴスに行って、お迎えしていただきたいですね。生体だけではなく、機材や奥様デザインのかわいい爬虫類グッズもありますので。


参考文献

Breeding Fat-Tailed Geckos - Reptiles Magazine
海外の繁殖記事。クーリングはワイルドの個体なら必須?


ニシアフリカトカゲモドキの教科書 (飼育の教科書シリーズ)​​
タイトルまんま


ヒョウモントカゲモドキの健康と病気 病気にさせない最適な飼育 [ 小家山 仁 ]
レオパの本だけど、めちゃくちゃ参考になるから買うべき。


ビバリウムガイド 2021年 06月号 [雑誌]
特集がニシアフ


REPFAN vol.4【電子書籍】[ 二木勝 ]
特集がニシアフ。執筆は二木さんだったりする。





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最終更新日  2021.06.06 16:39:33
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