221001 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ぱんくの爬虫類飼育記録

ぱんくの爬虫類飼育記録

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

2021.11.15
XML
カテゴリ:爬虫類

どうも。首を痛めて会社を休んでいるぱんくです。


首を痛めて動けない!けど首以外はいたって健康!!なので手慰み?にブログの更新おば。


今回はリッジテールモニターを飼おう!ということで、リッジテールモニターとはなんぞや?と言うこととその飼育方法について書いていきたいと思います。


追記 新しくベビーの飼育についての記事を書きました!!詳しくは​『ようこそリッジ保育園へ!!(リッジテールモニターの幼体飼育について)』​をご覧ください。


​1.リッジテールモニターとは​



学名 Varanus acanthurus
英名 Ridge-tailed monitor
和名 トゲオオオトカゲ


リッジテールモニターはオーストラリアに生息するヒメオオトカゲ亜属に属するオオトカゲです。
オオトカゲと言っても全長55cm(頭胴長25cm)程度と小型で、ドワーフモニターと呼ばれる種類になります。モニターなのに大きくならない人気の種類ですね。(一般的なモニターは全長1メートル超える種がほとんど)
海外ではアキーの愛称で呼ばれ、北に生息するイエローアキーと南に生息するレッドアキーがいます。


所謂レッドアキーはこんな感じ…多分…おそらく…きっと。

イエローアキーは森林にいる個体群で色は黄色で肌は滑らかで体格は細くなっています。背中の模様はドット模様で、ドイツで人気です。一方のレッドアキーは荒野に生息する個体群で色は赤く、肌はざらざらとしており、体格もゴツく、背中の模様が目玉状になってます。


・・・と言われていますが、正直よく分かりません!だって現地にいったことねーし!!(投げやり)


なんか最近赤くないのにレッドアキーっていったり、赤いのに特徴がイエローアキーって言ったりよく分からんのよ・・・
元々アメリカのブリーダーの人がごっつくて赤い個体のことを「レッドアキーだよ!!」って紹介したのを外野が勝手に別の解釈し始めたみたいだけど、もう赤い個体をレッド、黄色い個体をイエロー、茶色をノーマルで呼べばよくない?で色+他の特徴で良いじゃん!!


勝手に呼ばせてもらうとうちの個体はシルキーレッドかな?色はレッドで他の特徴はイエローアキーだけどさ。


・・・とまぁ堅苦しい?よくわからない?説明はここまでにとして、リッジの魅力は何といっても


よく動く!ハンドリング出来る!!可愛い!!!


の3点ですね。これに頑丈!格好いい!!とか色々あるけれど。


先ず1点目ですが、この子たちはちょこまかと良く動いてくれます。環境に慣れると落ち着いていることも多いですが、基本的にはシャカシャカ動いて、見ていて飽きません。


給餌の際も、生きたコオロギを放せば、勢いよく食らいついてくれます。食べ方も丸のみではなく、獲物をくわえたまま、振り回して弱らせてから食べる様子は迫力たっぷり。



2点目はハンドリング出来ること。下記写真を見ればわかりますが、馴れてくれれば手に乗ってくれるようになりますし、噛みつかれることは稀です。
(噛むのはお腹がすいてるときに手から餌の匂いがしたとか、気分じゃない時に無理やり掴むなどする時くらい)
ただ、大人しく抱かれてるのは身体が冷えてる時くらいですけど。


3点目は可愛いことですね。正面から見た時の小鳥顔や寝顔はすごく可愛いですし、膝の上で日向ぼっこしてくれるのも可愛いですね。



手に乗る


膝の上で日向ぼっこ


膝の上で寝る


​2.飼育方法について​



飼育方法を考える上で野生の個体がどのような生態を知るのはとても大事なことです。
YouTubeに野生の個体の動画あがっているので、先ずはこちらをご覧ください。

ACKIES IN THE WILD

ご覧いただいた方には分かるかと思いますが、リッジは日中岩場でバスキングを行い、
夜間は岩と地面の間に掘った巣穴で休んでいます。

バスキングエリアの箇所は40度以上の高温ですが、巣穴は25度程度と低く、また湿度は90%程度あります。
乾燥地帯にいるモニターではありますが、部分的には高湿度な場所が必要なんですね。

​​ケージサイズ​​

ケージのサイズは6045で終生飼育可能です。
ただリッジ自体の活発な活動を楽しんだり、温度勾配をキッチリつける為には9045を僕はお勧めします。もちろん日本の狭い住環境を考えると9045は難しいとは思いますので、温度勾配を付けるためにバスキングライトをケージ外部に設置するなど工夫をすれば、ケージ内のスペース活用も出来るし、温度勾配もつけ易いと考えます。

またケージ選びの際、グラステラリウムなどの前面に空気孔があるタイプを使用する場合は注意が必要です。リッジはちょこまかと動き回る性質の為、空気穴に指を引っかけてそのまま指飛びをするリスクが高いです。もし使用する場合は、通気孔を養生テープで塞ぐなどの対策が必要です。



数多の指と爪を落としてきたトラップ…あな恐ろしや…


こんな感じでテープで塞ぐと事故防げます。


三晃商会 パンテオン ブラック BK6045(60.5×45.5×45cm)お一人様1点限り 沖縄別途送料 関東当日便


□三晃商会 パンテオン ホワイト WH9045 180サイズ お一人様1点限り 沖縄別途送料 関東当日便


床材

使用する床材はバークチップを使用される方が多いようです。我が家では色々な床材を試していますが、基本は赤玉土(中玉)を使用しています。赤玉土は安価で湿っているかどうかが一目見て分かるので重宝しています。ただ粉塵が出やすいので、気になる方は焼き赤玉土やデザートソイルの方が良いかもしれません。
またリッジは穴掘りが本当に大好きなので、黒土にヤシガラや砂場の砂など混ぜて穴掘り出来る床材にするとモグラのような動きをするリッジを楽しめると思います。ただその場合、生体が汚れたり(泥まみれ)、ガラスが汚れる・傷つくなどのデメリットもありますが・・・


ポゴナ・クラブ 爬虫類牧場 バークチップ 4L 爬虫類 底床 敷砂(陸棲用) 関東当日便


GEX エキゾテラ デザートソイル 4kg【HLS_DU】 関東当日便


UVBライト


昼行性のトカゲの為、紫外線ライトとバスキングライトは必須です。紫外線ライトは10.0の強力なものを使いましょう。我が家ではバスキングライトと紫外線ライトの双方の効果があるパワーサン(80w)を使用し、サブでもケージの外に紫外線灯(レプティサン10.0)を使用しています。ちなみに紫外線灯は管球タイプより直管タイプの方が遥かに強力なのでそちらをお勧めします。

​​
【REPTI ZOO】RL84 RZ ライトカバー 486×108×70mm AT19(爬虫類用 T8 紫外線直管蛍光灯カバー)爬虫類 両生類 は虫類 ランプ ライト ライティング 照明 ライトカバー レプティズー(NK)


交換球 ZOOMED レプティサン10.0UVB 15W (直径2.5×長さ45cm) 45cm水槽用 T8 関東当日便


餌について


食性は肉食で、コオロギやローチ、ピンクマウスなどを与えます。
昆虫を与える際には必ずカルシウムと適時サプリメントを振りかけるようにしましょう。時々変化球でバードミネラルを砕いたものを振りかけると餌食いが上がります。
ピンクマウスはフルアダルトに対しては栄養過多になるので、常食は避けた方が良いと思います。
また魚や卵、肉も食べるようですが、魚に関しては試していないのでわかりません。



人口餌はモニターフィードを我が家では与えています。最初食いつきが悪いかもしれませんが、卵液をつけると嗜好性が上がるので、食べない方は試してみてください。ちなみにこのモニターフィードは水分補給にも使えます。



穴掘り出来るような床材にしていた時の写真。モグラのように穴を掘り、穴の中で眠ることもしばしば。


バスキング中。


お休み中

上記の内容をまとめると以下の通りです。


温度 バスキングスポット40度程度、クールスポット25度程度
湿度 基本は乾燥でもいいが一部に高湿度(90%)が必要
床材 赤玉土・バークチップなど
ケージサイズ 6045以上
UVBライト 必須 10.0以上(我が家ではパワーサンをメイン、補助でレプティサンを使用)


下記に僕のレイアウト例を載せますのでご参考までに。



パンテオン6045でのレイアウト。左手前にウェットシェルターを置いたが、使用することはなく、流木の下に穴を掘って寝ていた。


パンテオン9045使用。窓際にケージが置いてあるために、日光が差し込んでいる、ちなみにガラスやプラスチックは紫外線を遮ると言われているが、全く通さないわけではないので窓ガラス越しの日光浴も馬鹿にできない。


パンテオン6045を連結させて12045にしたケージ。左をホット、右をクールで使い分けている。寝るときは右側クールエリア。詳細は​「つながるパンテオン」をご参照ください。

ちなみにケージを置く場所ですが、なるべく高いところにすると生体が落ち着きやすいように感じます。部屋を散歩させるとわかりますが、高いところに登ろうとする性質があります。おそらく周りを見渡せる環境の方が落ち着くのだと思います。

また飼育を行う上での注意点として、穴を掘る性質があるので、重量物を床材の上に置かず、底面に直接置くようにしましょう。そうでない場合、穴を掘った際にバランスを崩した重量物でリッジが押しつぶされる可能性がありますので、そこは注意してください。


​3.繁殖について


産卵中

性判別

リッジは性判別がとにかく難しい種類になります。曰くオスは総排泄工の脇の鱗が発達しているがメスはしていない。曰くオスは頭が大きく、メスは細長いなどなど…個人的には身体的特徴で見分けるのは難しいと思っています。じゃあどうやって見分けるの?となると病院でのエコー検査もしくはライトによるヘミペニスの確認ですね。下記のサイトに詳しい情報が載っているので確認されたし(全部英語だけど)

​​new method of sexing lizards

交尾について

正直よくわかりません。話を聞く限り春先から、発情期にはいるらしいのですが、うちは夏の真っ盛りに発情しているので・・・

またリッジはメス同士でもマウントの一環で疑似交尾をするので、交尾をしたのに卵を産まなかった、有精卵が取れなかった場合はメス同士の場合があるのでご注意を。

ちなみに交尾なしでもベビーは生まれます。所謂単為生殖というやつですね。我が家のリッジもこの単為生殖でベビーが生まれました。これについてはクリーパー95号に記事を寄稿しておりますのでご覧ください。


交尾中

卵の保管について

リッジの卵は温度30度前後で100日で、温度28度で約120日程度になるそうです。ただこれはあくまで目安になります。管理温度が少しずれただけで平気で1週間以上ズレますので、焦らず気長に待つようにしましょう。



リッジの卵。意外と小さい。


リッジベビー達


3.最後に

これは毎回書いていることですが、上記の内容はあくまで一飼育者である僕の意見であって、絶対ではありません。リッジの飼育もまだ3年少々しかしていないので、間違っている可能性も否定はできません。あくまで参考程度、こういう飼育方法もあるのだと考えて、実際に飼育を始める場合は必ずショップの方やブリーダーの方に確認するようにしてください。

以上、ぱんくでした。

※2023/10/28 追記・修正
※2024/1/14     追記・修正




モニターフィードうまうま

参考資料

Ackie Monitor (Varanus Acanthurus) BASIC CARE - ProjectPet

​​爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ

A Guide to Australian Monitors in Captivity

ビバリウムガイド 90号

Le Varan à Queue Epineuse: Varanus Acanthurus​​​​​​​






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.01.14 11:02:05
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X