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カテゴリ:爬虫類
![]() ラブコメ的にスタートいたしましたが、皆様きっとこう思ったでしょう。 「題名長くね?」って。 うん、俺もそう思うw でもいいタイトルが浮かばなかったんだ。ふぉーぎぶみー。 さて急に本題に入りますが、皆さんアカメカブトトカゲって爬虫類をご存知ですか? ミニチュア恐竜と呼ばれ、ワニのような鱗、目の周りを覆うオレンジの模様がチャーミングで「なんてかわゆいんだ・・・」と思わず言いたくなるトカゲです。
この可愛いアカメカブトトカゲ、将来的にいなくなる可能性No.1なんじゃないか?って位に危惧されてる爬虫類だってご存知ですか? 何故かって? 先ずその愛らしいルックス!まさにちっちゃい恐竜で性格も荒くない!! そしてお値段。この愛らしさで15000円~位で買えてしまう。安い!! また流通量も多く、大体のお店にはいる、会いに行ける恐竜!! でもね・・・でもね・・・CB見たことあります? こんなに流通してるのに、こんなに安いのに、こんなに可愛いのに・・・CBほぼいないんすよ。 これってヤバくないですか? 某チェーン店では1匹8000円で飼いやすい初心者向けで販売してるんですって。 でもね、実は100匹入荷したら、50匹はすぐ死んでしまう、そんな死に蜥蜴なんす。 安定するまで難しいんです。 そんなもんだから飼育方法も分かってるようでわかってない。繁殖方法も確立されてないトカゲなんです。 かく言う私も当時ペアでお迎えした個体も、半年ほどでオスを落としてしまいました。 幸いなことにメスの個体は、3年半以上飼育出来ている為、参考として我が家の飼育方法を書きたいと思います。 ではイカよろしくっ!! ![]() 水場が大好きであるっ!! ①アカメカブトトカゲとは何ぞや? ![]() そーきゅーと 学名:Tribolonotus gracilis 和名:アカメカブトトカゲ 英名:Red-eyed crocodile skink アカメカブトトカゲはインドネシアやパプアニューギニア原産のトカゲです。熱帯雨林の倒木や落ち葉の中に生息していると言われています。 泳ぎも得意なようで、ケージ内に水場を設置すると泳いでる姿が見られ、また水場にヌマエビなどを放すとそれを食べる様子も見られるそうです。恐らく現地でも水辺の近くに生息していると思われます。 なお英名のクロコダイルスキンクは、鱗の形状が鰐の様に隆起していることから名づけられたそうです。ちなみに大人は目の周りがオレンジ色になっていますが、幼体にはありません。 ネットの記事ではよく夜行性と書かれていますが、実際は薄明薄暮性で早朝や日が落ちる時に活発に活動しています。夜行性と信じて夜間にシェルター開けると、天使みたいな寝顔で寝てます。可愛い。 なお性格は根暗で、基本的に人の前に姿を見せてくることはありません。(残念!!) ただ、環境に慣れてくると人の前に出てきますし、ピンセットからの給餌や冷凍コオロギにも餌付きます。(人工餌は自分は無理でした) ただ実際の性格は根暗なのではなく、WC(野生個体)だからかもしれません。事実、環境に慣れるとケージ内を歩き回る姿を見ることが出来ます。 また飼育してて思ったのは、この種が実はかなり賢いのではないか?と言う事です。 我が家では、最近まで特大プラケで飼育してたのですが、プラケの上部の天窓?部分が開くのを学習している様で、脱出しようと鼻先で叩いているんですよね。それも人の姿が見えない時に限って… 外に出ようとプラケの蓋を押す位なら、普通ですが、天窓の部分だけをピンポイントで押すって、完全に構造を理解してるとしか思えないんですよね… なのでトッケイみたいにCB化が進めば、根暗な性格も是正されて、すごく扱い易いペットリザードになるかも???なんて妄想してます。(これは個人の感想です。) ちなみに雌雄判別について、オスは後ろ足に抱きダコと言われる特徴的な鱗があるそうです。 ※今はオスがいないので写真はありません。詳しくはカミハタビジネスオンラインをご覧ください。 ![]() ここを開けようとしてくる。 ②飼育環境について 以下には自身の経験も踏まえて、飼育環境について書いていきます。 飼育温度:最高30度、最低23度 ※参考として原産地の気候を下記に記載いたします。 インドネシア(ジャカルタ) 最低気温:25.6度 最高気温:33.0度 参照元:気象庁 パプアニューギニア(ポートモレスビー) 最低気温:22度 最高気温:33度 参照元:クラブツーリズム 上記から高温にはある程度強いが、低温にもまた弱いと考えられます。最高気温は双方共に33度となっていますが、生息していると思われる森林地帯の気温は上記より若干涼しいと考えられます(石垣島のジャングルとか案外涼しいからね)。最低温度については、まぁこの程度までは?って感じです。 湿度:部分的に90%超える高湿度の箇所があれば可。また水場は必須。 熱帯地域の爬虫類の為、高湿度の方が良いと思われる方が多いと思いますが、乾燥気味で飼った方が状態は良いです。肌が案外繊細だそうでベチョベチョの環境だと皮膚炎になったりするそうです。 じゃあどうするの?となると、基本的には乾燥した環境で飼い、ウエットシェルターや全身が浸かれる水場を用意するのが状態よく飼うポイントだと思います。 食性:肉食性 エサは主に昆虫を食しているそうです。昆虫以外にもオタマジャクシや小型のエビなども食べているようです。我が家では冷凍のクロコを与えています。 これは私見なのですが、乾燥系の餌であるイエコなどは食いつきが悪い印象です。沖縄などに行くと分かるのですが、そこに生息している昆虫はどちらかと言えば、しっとりとした感じの虫が多い為、フタホシコオロギ(原産・沖縄)やフタホシを品種改良した黒コオロギ、ローチ類が向いていると考えます。 後、蛇行運動する生き物も食い付きはいいです。ミールワームとか。現地ではミミズやナメクジなんか食べてるのではないか?と仰る有識者の方もいらっしゃいました。 UVB:必須ではないが、あれば良し(5%) UVBは必要ではありませんが、あった方が良いと考えます。理由としては、日が当たらない位置で飼育した場合より、日の当たる場所で飼育した方が状態が良かったこと。また過去のクリーパーの記事で繁殖成功した際のレイアウトにUVBライトを使用していたこと、自分が飼育していた際に一度有精卵が取れましたが、その際もUVBを使用、偶にライトを浴びている姿が確認出来たためです。まぁ薄明薄暮だし、太陽浴びてると思いますよ?僕は。 ホットスポット:あった方が良い。 多湿を好む種ではあるものの、あまりに湿ってると状態を落とします。ケージ内の一部分に身体を温めたり、乾燥させるスポットを作ると良いです。朝の寒い時間とか身体を温めてる姿がよく見られます。 ![]() プレートヒーターを側面に貼り付けた状態。底部に貼るとケージ全体が蒸れる可能性がある為、側面が吉 ![]() バスキングライトが設置出来るならそれも良いかも。またライトの下にシェルターを設置した方が良い。写真の子はバスキングライトの下のシェルターがお気に入り! 以上のことより、まとめると下記の通りです。 ケージサイズ(床面積) 単独:30×30以上※プラケなら特大やレプボワイド推奨 多頭:ペアで45×45以上 性質:薄明薄暮性 食性:肉食(フタホシ・クロコ・ローチ類など) 温度:最高30度、最低23度 湿度:50%程度、ただし一部に高湿度の場所と水場が必須 UVB:必須ではないがあれば良い ホットスポット:あった方が良い ③ぱんく家のレイアウト(簡易版) ここからは我が家のレイアウトを参考として載せていきます。 ![]() 初期レイアウト。ケージはグラステラリウム4530 床材は黒土・ヤシガラ・バークチップなどを混ぜてそれっぽくしています。ケージの奥にはポトスを植えてよりそれっぽく。またシャイな個体でも大丈夫なように隠れ家を増やして、手前には水場を設置しています。UVBライトもケージ内に設置して、流木の上でバスキング出来るようにしています。 と上記の感じで最初は飼育してたんですが、今はやめております。見た目は良いんですが、デメリットが多いんですよね・・・ 具体的に言うと下記の通りです。 ・隠れ場所が多く、生体の確認がしにくい。唯でさえ飼育難易度が高いのに、これは悪手。(実際、落としたオスは、状態を落としていたのにも関わらず、全く把握できていなかった) ・メンテナンスがめんどい。ポトスは当然枯れるし、オシャレな水入れが重くて水換えが億劫です。アカメカブトトカゲは水場が大好きなので、水の中で脱皮するし、排泄もするので不衛生になりがち。なるべく簡単に変えられるようにした方が良いです。 ということを加味して今の自分のレイアウトを下記にご紹介します。ちょうどフルメンテしようと思ったので、ケージ準備からご紹介!! ![]() ①ケージを準備する。 今回の使うケージはレプタイルボックスのワイド。これは脱走のし難さと視認性の高さで選びました。 30×30でも飼育可能ですが、案外動き回る生体なので、この位のサイズがちょうどいいと考えます。まぁ他に理由もありますが。 ![]() 爬虫類ケージ 三晃商会 レプタイルボックス ワイド 爬虫類 ケージ 関東当日便 ②床材 床材はベースとトップで2種類の床材を使用いたします。 ![]() ベースの床材はパームマット(ヤシガラ)を敷きます。これは最初に水をしっかり吸わせてください。塩梅は握った時に水が出ず、「ん?湿ってるかな?」位の塩梅です。 ![]() ポゴナ・クラブ 爬虫類牧場 パームマット 8L 爬虫類 底床 マット 関東当日便 ![]() 続いてヤシガラの上にバークチップを敷きます。これは下部のヤシガラの湿度をバークチップで蓋をしてキープする効果とバークチップで足元をしっかり固めるためです。 僕の考えですが、足元がフワフワしてるとストレス溜まるんじゃないかな?って思ってこうやってます。足元フワフワしてるとイライラしない? ちなみに信じるも信じないも貴方次第です。 ![]() ポゴナ・クラブ 爬虫類牧場 バークチップ 4L 爬虫類 底床 敷砂(陸棲用) 関東当日便 そしてその後に全身が入る水入れとシェルターを設置、気持ち程度に100均の造花?造草?のポトスを入れて完成です。 ![]() THIS IS シンプルケージ ちなみに水入れは100均で売ってる鉢植えの受け皿の深いやつを使ってます。これが軽くていい感じなんですよ・・・ ちなみにシェルターは背が低いタイプの物を選んでます。狭いところが好きなんですよね。コルクなんかでも良いかもしれません。 ![]() レプタイルケイブ M PT2852 GEX(ジェックス) 爬虫類 両生類 かくれが シェルター アクセサリー トカゲ ヘビ カエル レオパ ![]() アウトレット品 天然バージンコルクディスプレイ Mサイズ(20〜35cm未満) 約200g 訳あり 関東当日便 ![]() 横から見るとこんな感じ。床材は厚めに盛っています。理想とするのは表面は乾燥しているのに、掘ると下が湿っている感じ。 生体自身が湿度が欲しいなら、地面に潜るし、そうでないならそのままって感じですね。 え?それじゃ床材混ざって上下分ける必要ないじゃないかって? 細かいことはどうだっていいんですよwそうなったらそうなるだけw なお今回のレイアウトは簡易版ですが、もう少し凝ったものも作ってます。 それは下記ブログで書いてますので、よろしければご覧ください。 アカメカブトトカゲ補完計画①飼育環境を作るよっ!! 最後に 以上で本ブログは終わりです。 基本方針としては、シンプルなレイアウトで生体を観察しやすく、環境は温かく、乾燥した状態飼い、水入れとシェルターで高湿度の場所を確保する、です。 30×30ではなく、レプボワイドを使用するのは水入れにスペースを確保するためと、生体に選択肢を与えるためですね。ちなみになんの選択肢かは自分で考えてくださいね。 また今回のブログを読んでこれから飼われる方も、もう飼われている方、出来れば繁殖を目指していただきたいです。 本当、この種はいつ入荷が止まってもおかしくないんです。でもCB化が本当に進んでないんです(涙) 理由は分かってるんです。安く大量に入ってくるから、ブリーダーがいないこと。繁殖させても数が全く取れないこと(卵は一個ずつしか生まない上に年で3個程度しか生まない。)そして飼育が難しいことです。 自分も一度孵化寸前までいったんですが、いかんせん当時は今よりも遥かにド下手くそで、変に卵を弄って駄目にして、挙句オスを落とす体たらくです… こんな可愛いトカゲが見れないのとか寂しすぎるし、後の飼育者の人に絶対恨まれる案件なので、皆様なにとぞ超よろしくお願いします。 以上、ぱんくでした。 ※本ブログは、ぱんくの考えに基づいたものです。「これが正解!!」なんてことは断じてないので、その点はご留意ください。 ※2024/10/29に一部加筆しました。 ![]() きゃわいいナギちゃん。物憂げな瞳がセクシーだね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.12.26 12:44:23
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